アイドルグループ・AKB48の前田敦子が25日、さいたまスーパーアリーナで行われたコンサート「AKB48コンサート 業務連絡。頼むぞ、片山部長! in さいたまスーパーアリーナ」の最終公演で、同グループを卒業することを発表した。

AKB48を卒業することを発表した前田敦子 拡大画像を見る

コンサートの最後に、突然ステージ前方に出てきた前田は「私は14歳のときにAKB48のオーディションを受け、初期メンバーとして加入させていただきました。それは、私の人生にとって初めての大きな決断でした。そして、今日ここで2回目の大きな決断をさせてください。私、前田敦子は、AKB48を卒業します」と宣言。「私は昔から感情の起伏がすごく激しくて、メンバーにもたくさん迷惑をかけてしまいました。そして、ファンの皆さんにもたくさん心配をかけてしまったと思います。それでも私なりに頑張ってきた6年半でした。コンサートの1日目のときに東京ドームの発表があって、14歳のころからみんなで一緒に夢を見てきた、その夢がかなったと、とても感動しました」と振り返りながら、「正直、不安でいっぱいです。どうなるかわかりません。ここにこうしてたくさんいる後輩のためにも私が卒業して、歩き出さなければいけないと、そう思いました」と決意をにじませた。卒業時期については「いますぐやめてしまうわけではありません」と触れず、「決まり次第、皆さんの前でご報告したいと思います」と涙を流しながら話した。

2万5,000人の観客で埋まった会場は騒然となって絶叫が飛び交い、ほかのメンバーたちが泣きくずれる中、高橋みなみは「(グループを卒業することは)去年、私に打ち明けてくれました。だから、敦子は一時の感情ではないことをわかってあげてください。たくさん考えたうえでの決断なんです。AKB48にいることがゴール地点ではありません。皆さんの温かい声がきっと彼女の背中を押してくれます。皆さんがいるから大丈夫です。本当はやめてほしくはありませんが、私たちに止める権利はありません。だから温かく背中を押してあげてください。よろしくお願いします」と話し、前田と抱き合った。

同グループの総合プロデューサーを務める秋元康氏は「相談は受けていましたが、自分で決めなさいと言いました」と明かし、「前田が決めた道なので応援します。14歳からセンターの重圧に耐えてきたわけですから、今は『よく頑張った。お疲れさま』と言ってあげたいです。これから先のことは何も決まっていません。前田と相談します」とねぎらった。

なお、前田の所属する太田プロダクションは「突然の発表でしたので、今後に関しては、今現在、何も決まっておりません。突然のことでハッキリしたコメントはできませんが、本人ともよく話し合い、彼女の夢に向けて応援していきたいと思います」とコメントを寄せた。

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