JR東日本、JR四国、JR貨物は7日、東日本大震災の被災エリアにて、JR四国が保有する車両「アンパンマントロッコ」を運転する共同事業の実施を発表した。3月24日以降、石巻線や気仙沼線など計9線区で運転される予定となっている。
「アンパンマントロッコ」は、キクハ32トロッコ型気動車の外装と車内をアンパンマンワールドに装飾し、大人も子供も楽しめる車両として2006年10月にデビュー。現在はおもに、「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」(高松・琴平~岡山間)として運転されている。
今回の共同事業は、東日本大震災からの復興に取り組む地域で、子供たちへ笑顔と元気を届けるべく企画されたもので、「アンパンマントロッコ」がJR東日本管内を走るのは今回が初。
3月24・25日と3月31日、4月1日に石巻~仙台間(石巻線、東北本線経由。片道)で運転されるのを皮切りに、4月8日と4月14・15日は柳津~仙台間(片道)でも運転。その後、4月20日~5月20日の土休日を中心に岩手エリア(山田線、釜石線、大船渡線、八戸線)で、6月2~17日の土休日を中心に福島・茨城エリア(常磐線、水郡線)で運転予定。他線区での運転も検討している。
今回の「アンパンマントロッコ」は団体専用列車として東北地方を運転する予定で、被災エリアの子供たちを公募の上、無料で招待するとのこと。青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の各県在住の小学生以下の子供と保護者が対象となり、県外に一時避難している人も応募できる。応募期間は2月17~27日で、応募者多数の場合は抽選となる。