ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』のフッテージ上映会が12日早朝、新宿ピカデリーにて行われ、プロデューサーのジム・モリス、主演のテイラー・キッチュが登場した。
『ジョン・カーター』は『スターウォーズ』や『アバター』にも影響を与えたという1917年に出版されたエドガー・ライス・バローズのSF冒険小説の連作、いわゆる「火星シリーズ」を映画化した作品。滅亡の危機に瀕した神秘の惑星"バルスーム"を舞台に、愛する妻と娘を失った地球の男ジョン・カーターの戦いを描いており、『ファインディング・ニモ』や『ウォーリー』でアカデミー長編アニメ映画賞を2度受賞しているアンドリュー・スタントンが初の実写映画の監督に挑む。今回は最新映像の一部が初公開されるとあり、朝早くから200名を超える報道陣が集まった。
プロデューサーのジム・モリスは「100年前の作品を映画化するにあたり、本作は人間とバルスーム人、人間と犬、人間とプリンセスの友情と愛情を描いており、今まで多くの作家や映画監督に影響を与えてきました。そのため、キャラクター設定やイメージなどは時間をかけて作り上げてきたつもりです。特に観客が感情移入できる魅力あふれる主人公を選ぶのは大変苦労しました。テイラーはルックス、瞳の奥に魅力を感じた。彼自身がカーターの気持ちをよく理解し、カーターの心情を繊細に演じることができるすぐれた俳優だったので多くの人に共感を抱いてもらえるのではと思っています」と説明。
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のガンビット(レミー・ルポー)役などで知られる主演のテイラー・キッチュはこれが初来日。「ウォルト・ディズニー生誕110周年を記念して製作された本作の主役に大抜擢され、良い意味でプレッシャーを感じています。とても名誉に思っているし、歴史ある作品に関われたことが本当に嬉しいですね。まず撮影に向け6カ月かけて体を作り上げ、7カ月かけて撮影し、ほとんどのスタントシーンも自分自身で演じました。特に大白猿の撮影では週5~6日、打ちのめされるシーンの連続でとても大変だったんです。また、(ウィレム・)デフォー演じるサーク族が、CG処理用にグレーのパジャマのようなものを着ていたのがうらやましくて、僕からアンドリュー(・スタントン)監督に、僕もあれを着て後でCG処理で筋肉にしてもらえない? と頼んだこともありました(笑)」。
『ジョン・カーター』は2012年4月13日、2D/3D同時公開。