現在、小学5年生の一人息子を持つ私(40歳)だが、今回、特別に10月8日(土)から3D版が限定公開される『ライオン・キング』の試写を息子と一緒に見ることが出来た。『ライオン・キング』といえば、アフリカの雄大なサバンナを舞台に繰り広げられる"サークル・オブ・ライフ(生命の讃歌)"を壮大なスケールで描いた、言わずと知れたディズニー映画の不朽の名作である。

(C)Disney

本作が初めて公開されたのは1994年と今から17年も前の作品になるが、第67回アカデミー賞では2部門を受賞し、現在もディズニー長編アニメ作品全50作の中で全世界興行収入1位に君臨する大ヒットを記録。今回の日本公開よりひと足先に全米で公開されるやいなや2週連続で興行成績ナンバーワンを獲得するなど、名作ぞろいのディズニー映画の中でも根強い人気がうかがえる珠玉のタイトルだ。

社会人になりたてだった当時、彼女とデートで観に行ったこの作品を今、自分の息子と鑑賞するというのは、なかなか感慨深いものがある。最近では仕事の忙しさを理由に一緒に遊ぶ機会や親子の会話もいささか減り気味であるが、『ライオン・キング』はまさに親子で鑑賞するにはうってつけの作品と言えるだろう。

今回の目玉ともいえる3Dだが、ただ単に映像が飛び出すようなひと昔の前のイメージを想像していたら大間違いである。『塔の上のラプンツェル』も手がけた3Dスーパーバイザー、ロバート・ニューマンをはじめとする総勢60名以上のスタッフが3D化に9ヶ月もかけただけあり、その迫力はまったく別の作品と言っても良いくらいの仕上がりになっている。私も公開当時の映像をイメージしていたので、そのリアルさにはかなり驚かされた……続きを読む

ストーリー

アフリカ・サバンナに広がる広大な動物の王国「プライド・ランド」に君臨するライオンの王・ムファサの息子・シンバの誕生でストーリーは幕を開ける。しかし、狡猾な叔父・スカーの策略にはまりシンバは大切な父を失い、さらにプライド・ランドを追われてしまう。だが、そこで出会った仲間と共にたくましく成長したシンバはやがて真実を知り、スカーを倒すために立ち上がる……。