ユニフォームには同社のブランドが表現する「Cute & Cool」を追求。空の旅が想起させる「クールレトロスタイル」に強くインスパイアされたデザインには、ノスタルジックなテイストが加えられている、という

「思っていたより高級感がある」。

それが正直な第一印象だ。来春、日本初の本格的なLCC(ロー・コスト・キャリア)として運航を開始するピーチ・アビエーションが30日、客室乗務員のユニフォームを公開した。LCCといえば「安い」というイメージが先行するが、ユニフォームは「単に安価でカジュアルなスタイルではなく、カジュアルだがスマートさが表現されるように、都会的なイメージを持つボトムスにジャケットを合わせた」(同社)。ユニフォームのデザインはアバクロンビー・アンド・フィッチやマーク・アンド・スペンサーを手掛けた実績のあるジェームス・ウィルスキー氏、サプライヤーは高島屋が担当している。

LCCの場合、客室乗務員の仕事はマルチタスク。そのため機能性を追求する。素材を綿100%にすると生地がのびてしまうためポリエステルを混ぜる、ブラウスは手をのばしたときにパンツから裾が出ないように長めにする、といった様々な工夫が施されている。

ジャケットは手を上げやすいようマチに余裕を持たせ、かつ、だぶつきのないスマートなデザインに。作業しやすいよう数多くの工夫がされたユニフォーム

ピーチ・アビエーションは来年3月から関西空港 - 札幌(新千歳)、福岡便を就航する。運賃は11月に発表予定だが、同社の井上慎一CEOは「JATA旅博2011」で行われた記者会見で「LCCだと利用者が納得できる値段になる」と安価な価格への期待をもたせた。

ピーチ・アビエーションの機体模型。エアバスA320-200型機を使用