7尾のエビ天が丼からはみ出る「日本一の海老天丼 AB7」(1,000円)、5種類の肉の天ぷらががっつりとのったその名も「肉肉肉肉肉天丼 NTD」(1,100円)など、「えーっ!! 」とビックリしてしまうようなボリュームと奇想天外なメニュー内容で話題となっている天ぷら専門店「天ぷら革命 ふじ好」。一体どのような発想からこれらの商品が生まれてきたのだろうか。

「日本一の海老天丼 AB7」(1,000円・18時以降は100円アップ)。「他店より2~3割は大きい」という大ぶりのホワイトタイガーを7尾使用

「こんな天ぷら屋、見たことない! 」をコンセプトに、常識にとらわれない"未知の天ぷら"を開発してきた「天ぷら革命 ふじ好」。世界1号店と銘打った神保町店を2010年12月、宇宙2号店という新宿御苑前店を2011年6月に出店した。オーナーの藤本孝博氏は、日本マクドナルドに24年間勤め、様々なヒット商品開発にも携わってきた。しかし、「自分で会社を興すほうがもっと面白いことができる」と考え、46歳で独立。「やるなら面白いことをしたい。そして日本だけでなく、世界でやれることを!」との壮大な思いを胸に、すしと同じく世界中で知名度が高く、かつ日本国内でチェーン展開がそれほど進んでいない天ぷら業態を選んだ。後片付けの面倒さなどもあって家庭で揚げ物をしなくなっているといった背景から、リーズナブルにおいしい天ぷらを食べたいというニーズの高まりも見込んでいたという。

大通りに面し、真っ赤な看板でひと際目を引く新宿御苑前店。カウンター主体で、16坪27席のシンプルな店舗

味づくりもしっかり

天ぷらでまず欠かせないのが定番のエビ天。藤本氏は種類やサイズ、産地などの異なるありとあらゆるエビを試した結果、食感や甘み、旨みなどのトータルバランスが取れていると感じたホワイトタイガーに行きついた。そこから、7尾もの大ぶりのエビをのせた「日本一の海老天丼 AB7」(1,000円・18時以降は100円アップ)が誕生することになる。味付けの面では、食べ飽きないようにとの配慮であっさり目と少し濃い目で辛みのあるタイプといった2タイプのタレを使う配慮もしている。