バンダイは、NASAが開発した、国際宇宙ステーション(ISS)の外に出て作業をする際に着用する「船外活動用宇宙服」をプラモデルにて再現した『1/10 ISS船外活動用宇宙服』を2011年9月23日(金・祝)に発売する。価格は6,300円。

『1/10 ISS船外活動用宇宙服』

『1/10 ISS船外活動用宇宙服』は「船外活動用宇宙服」(EMU: Extravehicular Mobility Unit)を、1/10スケール(全高190mm)でプラモデル化した商品。細かな外観はもちろん、各関節が可動し、宇宙空間における宇宙飛行士の船外活動の様子が再現できる。

船外活動で使う電動工具のひとつ「ピストルグリップツール」と、握り専用の右手が付属し、ヘルメットのカメラユニットは着脱可能。船外活動における緊急時に使用する装置「セーファー」(SAFER: Simplified Aid for EVA Rescue)も着脱式で、格納形態に可変する。

宇宙空間において、気圧で膨らみ、動きが制限される「船外活動宇宙服」のイメージを再現。「APFR」と専用台座も付属する

加えて、無重力の環境で踏ん張るための足場である「APFR」(Articulating Portable Foot Restraint: 関節付きポータブル・フット・レストレイント)と専用台座も付属。実際の運用時と同様、足首をひねって本体を固定することが可能。さらに、頭部左右のヘッドライトはLEDにより発光するギミックを搭載。なお、各部品の組立てはハメ込み式で設計されており、接着剤は不要となっている。

複数の層になっているヘルメットは、金メッキのバイザーが開閉スライド式。その下の2層のクリアバイザーも再現されており、ヘルメットの着脱も可能となっている

そのほか、同梱の組立説明書(全20ページ)は、宇宙開発や宇宙服の歴史・基本構成・各部の機能などを7ページにわたり解説。これらの記事は組立て順にレイアウトされ、自分が組み立てているパーツがどのような役割を果たしているかを、作る工程の中でわかるように工夫されている。

主な販売ルートは、全国の模型店、玩具店、大型雑貨店、家電量販店、ネット通販などを予定。また、同社では、本商品を"知の魅力"を伝える理工系プラモデル「Exploring Lab. (エクスプローリング・ラボ)』シリーズの第1弾と位置づけており、今冬には第2弾商品として、日本が誇る水深6,500メートルまで潜れる潜水調査船『1/48 しんかい6500』を発売する予定としている。