俳優の松山ケンイチと子役の芦田愛菜が2日、東京・一ツ橋ホールで行われた映画『うさぎドロップ』の一般試写会にサプライズで登場し、舞台あいさつを行った。

映画『うさぎドロップ』の一般試写会にサプライズで登場した松山ケンイチ(右)と芦田愛菜 拡大画像を見る

映画『うさぎドロップ』は、亡くなった祖父の隠し子・りん(芦田)と、家族の反対を押し切ってりんを引き取った独身男・ダイキチ(松山)の物語。ひょんなことから一緒に暮らすことになった2人が、周りに支えられ、見守られながら、本当の家族のような愛情と絆で結ばれていく心温まるストーリーだ。宇仁田ゆみの同名コミックが原作で、『蟹工船』などを手がけたSABUが監督・脚本を務めている。

試写会では、松山と芦田、SABU監督の3人が登場すると会場は大歓声に包まれ、松山は「今回の作品は特別な感じがしました。僕は子供がまだいないので、子供と共同生活をしたのは初めてで……愛菜ちゃんには癒されましたね。映画も、僕らの思い出アルバムみたいな感じがします」と作品の感想を話した。芦田は「(松山に)足をもってもらって、ぶらぶらしてベットにぼーんって。いっぱい遊びました」と笑顔で話し、松山との撮影が楽しかった様子。SABU監督も「2人がすごく楽しそうでいいなーと。2人とも自然で、セリフを言っている感じがしなかった」と2人の演技を絶賛した。

松山は「りんは、最初笑顔がないんです。"死"に傷ついてて、悲しんでる。それでも笑顔を取り戻していって、同時にダイキチも成長していく。人はたくさんの人の愛で生きてるんですよね。ポジティブなあったかい映画です」と作品をPR。MCに芦田の浴衣姿の感想を聞かれると、「その辺の女優さんより、セクシーで奥ゆかしい……。って何言わせるんですか(笑)! バッチリってことだよ、愛菜ちゃん!」と、愛菜ちゃんにメロメロな様子だった。

また、芦田からサプライズで松山とSABU監督に手紙のプレゼントが。「撮影の時、いつも遊んでくれてありがとう。大切な思い出です」と、芦田から松山へ手紙が読み上げられると、「打ち上げの時に、急に愛菜ちゃんが僕のところに来なくなったんです。探したら、遠くから見てて、『どうした?』って聞いたら、『また会おうね。』って泣きながら言ってくれて……。ジーンときたことを思い出しました」と、感激しきりで話した。松山からも芦田にりんどうの花束が手渡され、芦田は「わー!ありがとうございます」と、うれしそうに受け取っていた。

映画『うさぎドロップ』は、8月20日より渋谷シネクイント、新宿ピカデリーほかで全国順次公開予定。