平年より早く九州南部が梅雨明けし、日本列島ももうすぐ夏本番! 今年は電力不足を警戒した節電の影響で、これまでより暑い夏になりそうだ。そこでここでは、夏にぴったりのひんやりメニューを集めてみた。

凍った唐揚げはカリカリ不思議食感

「氷結鶏」(1人前5本で380円)。最初の一口はカリカリに凍っているが、食べ進むと意外にジューシー

まずはビックリ仰天の凍った唐揚げ。飛騨高山のご当地料理店「ねじべえ」と唐辛子料理店「赤ちり亭」で提供しているメニューで、氷が盛られた器にある唐揚げはインパクト大。ものすごくかたいのかと思いきや、カリカリとした不思議食感。冷やすと肉がパサつくのでは? と心配していたが、意外とジューシーでおいしくいただける。

「氷結鶏」を開発したインターブレインズ広報担当者は次のように説明する。「何回かに分けてじっくりと時間をかけて揚げた後に、秘伝のタレに絡めて-40℃で急速冷凍しています。なので、カリカリ食感に仕上がっているのです」。なるほど、家庭で唐揚げを凍らせればいい、というものではないのだ。ちなみに同商品は、ネット通販でお取り寄せできる。

「養老乃瀧」からは冷やしメニュー続々

次に注目したいのは、居酒屋チェーン「養老乃瀧」の夏の節電メニュー。同店ではフード7種、ドリンク5種を「チョ~冷え冷えメニュー」と称して提供(全国販売は7月上旬を予定しているが、取扱メニューは店舗によって異なる場合がある)。おでんやラーメン、お茶漬け、茶碗蒸しなど、通常はアツアツで食べる料理を"冷やし"にしているのが特徴だ。「クールなおでん」(399円)は、ありそうでなかった冷やしおでん。和風ダシのジュレがかけてあり、おしゃれな仕上がり。

「クールなおでん」(399円)

「夏野菜とジュレの冷製茶碗蒸し」(294円)

「シャリシャリ氷 お抹茶茶漬」(315円)

「シャリシャリ氷 お抹茶茶漬」(315円)は抹茶のだしと抹茶氷をかけた冷製茶漬け。キュウリ、トマト、オクラなどの夏野菜を使っている。「夏野菜とジュレの冷製茶碗蒸し」(294円)は、手間を掛けて下ごしらえしたなめらかな食感の茶碗蒸し。冷たい和風だしのジュレでさらなる清涼感を演出している。

冷やしておいしいメロンパン

最後は甘いものを。ベーカリーショップ「ドンク」では6月1日に、夏限定のパンスイーツ「冷やしてメロン」(189円)を発売。見た目は普通のメロンパンだが、冷蔵庫や冷凍庫で冷やして味わう変り種だ。中のクリームはまるでアイスクリームのように冷え冷え。まわりのパン生地はサクサクした食感で、メロンパン本来のおいしさも味わえる。プレーン、抹茶、いちごの3種類を販売し、ネット販売と催事ではチョコとマンゴーも限定販売している。販売期間は8月31日まで。

店舗では「冷やしてメロン」プレーン、抹茶、いちごの3種を販売。ネット販売と催事ではチョコとマンゴーも限定販売

これから、毎日暑さが厳しくなっていくが、暑い中でしか味わえないおいしさもある。夏バテ防止のためにも、この機会に冷え冷えメニューをいろいろと味わってみよう。