今年は『ウルトラマン』の放送開始から45周年。71歳になった黒部は『ウルトラマン』について、「ストーリー性があって、子ども相手でも社会性を持ったホットな内容だった」と振り返る。こちらも放送開始から40周年を迎えた『仮面ライダー』の藤岡も65歳を迎え、「当初は暗いイメージだったが、孤独のヒーローといった感じで、自分はそれが大変気に入っていた」とコメント。
お互いの番組の印象を聞かれると、黒部は「藤岡さんの身体能力にただただ驚きでした」、対する藤岡は「子どもたちのヒーロー、先輩の勇姿を見て自分もヒーローとしての責任を果たしたいと思っていました」と語った。
なお、藤岡は世界各地を旅していることでも有名だが、「番組収録で訪れたアマゾン奥地の税関で足止めを食らったとき、係員が僕の顔を見るなり目が点になって、"マスクドライダー"と言ってハグしてくれて、その後すんなり通過できた。税関としては問題がありますが(笑)」という、ヒーローに国境がないことを身をもって体験したエピソードを笑いを交えて明かす。
また、両番組にキャップ役、おやっさんこと立花藤兵衛役としてそれぞれ出演していた亡・小林昭二の思い出では、黒部が「芝居(撮影)の後でもキャップでした。スタントマンの人たちにもすごく気配りされていたのが印象的でしたね。よき先生・先輩でした」。藤岡も「本当に"おやっさん"だった、だから周りの出演者もみんな"おやっさん"って呼んでいました。新人の僕は、初めてお会いするまで怖い人なんだろうと思っていたんですが、本当に優しい方でしたね」と当時を懐かしんでいた。
会見の最後に、黒部は「子どもたちの成長過程で、心を掴んで離さない教科書的なヒーローが必要だと思っている。こうやって45周年を迎えられたのも、影でがんばってこられたスタッフさんたちの努力やファンがあってこそで、本当にすばらしいと思う」とコメントすると、「どの国にもヒーローがいて、子どももその存在を求めている。ヒーローはこれからも続々と出てもらいたい。僕自身『仮面ライダー』という作品に出会えて心から感謝し、よかったと思っています」と藤岡が締め、奇跡とも言えるツーショット会見は終了した。
タイトル | ウルトラマンVS仮面ライダー | ||
---|---|---|---|
収録内容 | 第1章「スペシウム光線VSライダーキック」 第2章「ジェットビートルVSサイクロン」 第3章「怪獣VS怪人」 第4章「変身!VS変身!」 第5章「大激斗VS大逆転」 第6章「星からのメッセージVSロンリーライダー」 第7章「巨頭対談」円谷 皐、石ノ森章太郎 第8章「ウルトラマンVS仮面ライダー」スーパーバトル |
||
発売予定日 | 2011年10月26日 | 品番 | BCXS-0368(BD) BCBS-4219(DVD) |
価格 | BD / 7,980円、DVD / 5,040円 | ||
発売元 | 東映・東映ビデオ | 販売元 | バンダイビジュアル |
(C)東映・東映ビデオ・石森プロ (C)円谷プロ |