"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は東日本大震災がテーマ。今回の震災で主婦の防災意識はどう変わったのか? 大きな地震が起きた時、主婦が頼りにする情報収集ツールは?
ママイコ(ママ専用SNSサイト)とMMD研究所が共同で実施した「東北地方太平洋沖地震に関する主婦の意識調査」の結果から紹介する。調査期間は3月23日~4月9日。10代~40代以上の主婦558人から有効回答があった。
同調査結果によると、今回の震災で「地震に対しての意識が高くなった」と答えた主婦は97%に上り、「津波」についても82.8%が「意識が高くなった」としている。福島第一原発での事故が大きな問題となっているが、「放射能」、「電気」に対して「意識が高くなった」と回答した主婦も、それぞれ89.4%、91.5%を占めている。
「今後地震に対してどのような対策を考えていますか」という質問では、「非常用食品の備蓄(乾パン、缶詰、飲料水など)」がもっとも多く78%。「最寄りの避難所の把握」(54.1%)、「地震対策グッズの準備(ヘルメット・スニーカー・新聞紙など)」(53.8%)も半数を超えた。
ちなみに、震災以前の地震対策について聞いたところ、もっとも多かった回答は「何も対策していない」の39.6%。次いで「最寄りの避難所の把握」(30.1%)、「非常用食品の備蓄(乾パン、缶詰、飲料水など)」(29.0%)、「自宅での怪我防止対策(家具の転倒防止など)」(21.5%)となっている。
災害時の情報収集の方法では、「携帯のインターネットサイトを見る」(83.2%)という回答がもっとも多く、「テレビを見る」(74.4%)を上回った。ほかでは「家族・知人から情報を得る」が58.2%、「ラジオを聞く」が55.9%となっている。緊急時の情報収集ツールとしても、主婦にとっての携帯電話の役割は大きくなっているようだ。