今年の元日、日本初となる『寄付白書2010』が、日本経団連出版より発行された。それによれば、寄付文化が進めば良いと考える人が7割強なのに対し、実際に寄付をしたことがある人は4割弱だという。「タイガーマスク運動」でも話題となった、日本の寄付やボランティア文化。それを後押しするかのような「JustGiving」が、日本でも始まっていることをご存知だろうか?

誰でも気軽に参加できるシステム

「JustGiving」は、2001年に英国で設立された。日本に誕生したのは2010年3月のことだ。そのシステムは、何かにチャレンジすることにより、支援したい団体のために寄付を集めるというもの。現在のところ、支援先団体は350団体以上あり、それらの活動等は「JustGiving」のサイトで知ることができる。

例えば、あなたが日頃抱いている、ある「思い」を実現したいと考えているとしよう。その「思い」に見あった団体を選び、あなたの「思い」を「チャレンジ」に変えて、サイトで呼びかける。

具体的には、「マラソンにチャレンジして、恵まれない子どもを支援する団体のために10万円の寄付を目指す」とか、「会社への通勤で毎日2駅分歩くようにして、環境団体に5万円寄付を」とか、「5キロダイエットして、途上国の学校建設を支援する」など、その「チャレンジ」や支援団体は多種多彩だ。

あなたがこうした「チャレンジ」を掲げ「チャレンジャー」となり、それを応援する人たち(サポーター)が寄付をするというのが「JustGiving」。2001年の設立以来、世界でのべ1200万人が利用し、約980億円の寄付が集まっているという。

チャレンジャー(寄付を集める人)となった場合の構図

サポーター(寄付をする人)の場合はこういう構図になる

日本に根付いていくのか?

だが、昔から寄付の文化があり、このようなシステムに違和感のない欧米と違い、日本で「JustGiving」が根付くのだろうか? 「確かに、設立当初から日本では難しいかもしれないという思いはありました」。業務執行理事の佐藤大吾さんはそう話す。

佐藤さんは、英国の友人を通してチャリティー文化に触れたという

しかしながら、設立約1年で寄付総額は3192万5839円、チャレンジは1095件、寄付件数は8492件(2月25日現在)であり、順調に増えている。

これまでは、寄付といったら募金箱や街頭での呼びかけくらいしか思い浮かばない人が多いのではないだろうか? だが、「JustGiving」は、寄付の選択肢を多彩で魅力的なもの、そして参加しやすいものにしている。

寄付する際のネットの使いやすさ、支援先団体の寄付への共感づくり、各種のインフラ、情報公開など、今後の課題も多いと佐藤さんは語った。だが、最初にあげた数字のように、寄付に関心を持っている日本人は少なくない。日本は決して寄付文化のない国ではないのである。

「チャレンジャー」になるか「サポーター」になるか。まずは「JustGiving」のサイトを見てみよう。