【今日のCFD】スポット金

米国の減税措置延長で景気浮揚効果が期待された一方、政府の財政赤字拡大が懸念さたことで、米長期金利の上昇が前日から継続した。これを受けて対主要通貨でドルが買われたため、ドル建てで取引される金などの商品市場では割高感が生じさせる状況が強まっている。高値警戒感が市場で意識されているところに不意打ちのような米金利上昇により、若干パニック気味の利食い売りが膨らみ2日連続で大幅続落となった。また、1400ドルの節目でのサポートが失敗したことも、ファンド筋などの調整売りやテクニカル面からの売り圧力が強まった要因との声も市場では聞かれる。

更に中国要因も金相場の圧迫要因として意識されつつある。

13日に発表される中国経済指標の市場予想が出揃ったが、消費者物価指数〈CPI/前年比)は前回4.4%に対して4.7%の予想と相変わらず高い。また、小売売上高(前年比/前回18.6%/予想18.7%)、生産者物価指数(前年比/前回5.0%/予想5.1%)なども軒並み強い数字が並んでいる。特に市場関係者が注目するCPIは5%前後の伸びを示すのでは、との声も聞かれており、米連邦公開市場委員会(FOMC)、クリスマスに年末の季節要因と利益確定の手仕舞い売りが膨らみやすい環境になることも考えれば、今後はますます投資家がリスクテイクを取り難いムードを醸成する可能性がる点には注目した方が良いだろう。

ただ、今は積極的に買い進める状況ではないものの、昨日NY時間ではドル高一服となったことを背景に、金相場は安値から10ドル以上切り返している。これは、ドル高による条件反射的な売りが膨らみはしたが、基本的には強気見通しに変化はないと冷静に受け止めている市場参加者の心理を表すシグナルと考えて良いかもしれない。また、今後の決め手材料となる米国の量的緩和政策後の出口論が具体的に出てこない限りは、インフレリスクをヘッジするための金投資妙味がそう簡単に後退することもなさそうだ。

テクニカルの面で見ると、ボリンジャーバンド中心線(MA 21 σ2.5)1376を維持している。また、昨日指摘した1431-13715の50.00%戻し(1373)が見事に意識されていることにも注目するなら、再び反転の準備は整いつつあるシグナルともとれる。

更に本日は、パラボリック・リバースが1372レベルにある点にも注目しておきたい。仮にこれらサポートポイントをブレイクしても、サポートライン(1370)を維持できればイベントリスク通過後、かえって今回の下落は来年の一段高に向けてロングポジションを構築する絶好の機会となる可能性がある。

一方、抵抗ラインは1390ドル、その上は節目の1400ドルで変わらず。

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