ドイツのBMWモトラッド(Motorrad:二輪部門)は、直列6気筒エンジンを搭載した大型ツーリングバイク「K1600 GT」および「K1600 GTL」を公開した。日本への導入時期、価格などは未定。

BMW K1600 GT

今回のモデルに搭載されるエンジンは、快適な長距離ツーリングを想定した1600ccの直列6気筒。最高出力は118kW(160ps)、最大トルク175Nmを発揮する(スペックはすべてドイツ仕様のもの。以下同)。バイクでの6気筒エンジンはその重量がマイナス要因になりがちだが、K1600ではエンジン重量を6気筒としては軽量な102.6kgとした。エンジン幅を抑えるため、各シリンダー間はわずか5mmの間隔で配置されている。バイク全体の重量はK1600 GTが319kg(バッグ未装着の状態)、パニアケースやトップケースを装備するK1600 GTLで348kg。

スロットル操作は、電気的に操作するライド・バイ・ワイヤー・システム「E-Gas」を採用。また、ツーリング先でのさまざまな路面状況に合わせ、「Rain」、「Road」、「Dynamic」の3つのエンジン特性が選択できる。オプションとしてトラクションコントロール機構「DTC」も用意される。

フレームは軽合金製ブリッジフレーム。フロントサスペンションにはデュオレバー、リアにはパラレバーを採用。電子的にダンピングが切り替えられる電子調整式サスペンション「ESA II」がオプションで用意される。また、ヘッドライトの光軸をバンク角によって変化させる「アダプティブ ヘッドライト」も用意される。そのほか、メモリー機能付きの電動調整式ウインドシールド、キセノンヘッドランプ、グリップヒーター、シートヒーター、クルーズコントロール、オンボードコンピューターなどが装備される。

K1600 GTLはグジュアリーツーリングバイクという位置づけで、トップケースの装着以外に、ポジションもリラックスしたものとなる。ステップやハンドルの位置、シート形状などがGTとは異なる。

直列6気筒エンジン

BMW K1600 GT

BMW K1600 GT

LEDテールランプ

電動調整式ウインドシールド

可変高シート

BMW K1600 GTL