前回(「夫の"稼ぎ力"は家庭で伸ばす! デキる男へと押し上げる"育成妻"のススメ」)に引き続き、第2回目となる今回は、具体的な方法について考えてみたい。
妻の「育成力」が幸せのカギを握るということは、前述の通り。夫のモチベーションを上げることで、仕事の意欲が上がり、結果、家計も潤う。さらに、賢妻術で夫婦の絆だってグッと深まる。すべてはハッピーな未来のために――。
「結婚する前は、割と頼りがいがあったんだけど……」。夫婦関係のルポ取材をしていると、こんな妻たちの嘆きを聞くことがある。「家に帰ると弱音や愚痴ばかり……。私も忙しくて余裕がないんだから、会社のことは自分で処理して欲しいのに」。ため息混じりにそうこぼす奥さんもいたが、彼女の旦那さんは幸せなケースだ。愚痴れる場所がきちんとあるのだから。
ビジネス社会は、"弱肉強食"。そもそもがパイの奪い合いだ。弱みをさらけ出せば、居場所すら無くなりかねないこのご時世。しかし、不安やプレッシャーという鎧を脱ぎ捨て、弱音を思い切り吐きだせる場所がある。そんなクッションを持つ人ほど、ストレスに強い。家庭は、そんな羽休めの場でもある。
"癒し"と"活力注入"で、夫のエネルギーをチャージ!
では、妻は、何をすればいいのか――。キーワードは、"癒し"と"活力注入 "。心身の疲れを家庭でしっかりほぐし、明日へのパワーとやる気を補充する。
そのためにはまず、家庭を安らげる環境へとしつらえる必要がある。早く結果を出してもらいたいからと、夫の状態おかまいなしに、やみくもにはっぱをかけまくっては、拒否反応を呼ぶばかりでなく、夫婦の信頼関係にもヒビが入りかねない。物事には、順序がある。最初に、土壌をしっかり整備してからでないと、スムーズにコトは進まない。
家庭は夫にとって、素の自分へと戻れる唯一の場所(仕事を持つ妻にとっても同様だが……)。しかしつい、夫が帰宅すると同時に、マシンガントークを始めたり、感情任せに愚痴の嵐を浴びせてしまう……こんなことはないだろうか。
その瞬間、夫の心を埋め尽くすのは、「疲れているのに勘弁してくれよ」というマイナス感情だけ。大きなため息と共に、心のシャッターをガラガラと閉めるか、別室にこもるか……。どちらにしても、こんな状態では、効果的なコミュニケーションなんて間々ならずに、ミッション失敗――。
そんな事態に陥らないためには、妻自身がリラックスした精神状態で夫を迎えることが大切だ。ピリピリ、イライラは、伝染する。できるだけ穏やかな笑顔でいられるように、夫の帰宅前には、忙しいその手を一旦止めて、大きく深呼吸。そして夫が帰ってきたら、彼にも同じように深呼吸を促して、落ち着ける場に戻ってきたんだと、気持ちのスイッチを切り替えてあげよう。
また、家庭のなかで、"大切に敬われている"ということを、さりげなく感じさせてあげることも大切だ。社長でもないかぎり、会社は敬われる場ではない。しかし、家庭では自分は最も尊重された存在……そう感じられることで、ここは安心できる場所なんだと心身を休めることができる。なにも大げさなことをするのではなく、1番風呂に入れてあげたり、好きな銘柄のビールを冷やして用意しておいたり、靴を磨いておく、新札を持たせてあげるなど、あくまでさりげない程度の行動が効果的。
忙しすぎると、心に余裕がなくなって半径数メートルの視野でしか、モノが見えなくなる時もある。パートナーの眉間にそんなイライラ皺を見つけたら、たまには夜空を見上げて、一緒に星でも見ようと誘えるような、デンとした心のゆとりが欲しいもの。そんな妻のおおらかさと頼もしさが、時に夫をリラックスさせることもある。相手の波長をしっかり観察し、空気の読める妻に――。
最終回となる3回目は、コミュニケーションの要「会話」で、夫のやる気を高める具体策へと進んでいく。それでは、次回!
まずはリラックス環境を整備!
深呼吸を促す
家路に着いた夫に、まずは深呼吸を促してみる。人はストレスを感じると呼吸が浅くなるもの。深い呼吸でしっかり身体に酸素を取り入れて、リラックスした状態にする。落ち着ける場所に戻ってという精神的な儀式にも。
「お疲れ様!」と穏やかな笑顔で迎える
当たり前のようだが、ついつい忘れがちになるのが、こんな基本。当たり前のことを継続することは、実はなにより難しいもの。しかし、継続すること で小銭貯金のように、大きな意味を持つものに。
敬ってます感"をさりげなくアピールする
家庭内で、ないがしろにされたり、適当にあしらわれていると感じると、大きなストレス要因に。靴を磨いておく、ハンカチにしっかりアイロンをかけておく、新札を持たせる……些細なことだが、大切にされている、敬われていると感じられる行為は、男性の自尊心をくすぐるもの。あくまで、さりげなく。