毎週、新商品が発売されるコンビニエンスストア。有名シェフも感心するような完成度のものが登場したり、食品メーカーとのコラボレーション商品が誕生するなど、話題に事欠かない。ここでは、自称元大食い女王が選んだコンビニの新商品を実食。その感想を綴っていく。

試食する人

フードライター時代に達成した大食い記録は「ケーキ1日50個、ラーメン1日30杯」。某有名大食いテレビ番組から出演依頼も舞い込んだほどの大食い伝説を持つ。本場フランスの三ツ星レストランからB級グルメまで守備範囲は広く、「値段に関係なくおいしいものはおいしい! 」が信条。
いくら食べても太らなかった体質が自慢だったのに、30代に突入し、空気を吸っても太るくらいの勢いで体重が増加。唐辛子ダイエットで鼻血が止まらなくなったり、炎天下マラソンをして脱水症状になるなど過激なダイエットの末に元の体重に。現在は食べ歩きと体重キープの両立に日々奮闘。

驚きのローソン「炭火焼鳥弁当」

今週豊作だったのはローソン。コンビニ各社が自社サイト内に設けている新商品情報を見て、「おぉ!! 」という商品が多いのがローソンだった。まず気になったのが「炭火焼鳥弁当」(498円・2週間限定販売)。塩ダレと醤油ダレの焼鳥がごはんのうえにのせられているのだが、なんと4種類の焼鳥が使用されている。モモ、つくね、ササミ、そして1羽の鶏から約20gしかとれないという希少部位・肩小肉だ。バラエティ感があってかなりそそられる。

「炭火焼鳥弁当」(498円)

まずは温める前に試食。蓋を開けると炭焼きの香りがパァ~と広がり、期待度アップ。まずはつくねをいただく。大葉入りなのだが、塩ダレの味が強く、あまり大葉の香りが感じられないのが残念。しかし、なんとこのつくね、軟骨入り! コリコリとした食感が楽しめる。ごはんはというと、赤鶏の煮汁を使った炊き込みごはん。かなり凝っている。しかしながら冷たいままだとタレが煮こごりのようなゼリー状のままでややヘビー。ここで一旦温めることとする。

温めるとさらに炭火の香ばしい風味が高まる。タレもいい具合に溶けて焼鳥に絡んでいる。焼鳥はササミですらかなりふっくらとやわらかい。しかし、食べ進めていくうちに、4種の焼鳥があるのになぜか食感が似たり寄ったりで食べ飽きてくる。つくねの軟骨の量を増やすなど、もう少し食感に変化があると楽しいのにな、と思った。でもこれで500円を切るとは驚きだ。

「韓国風カルビクッパ」(398円)

次もローソンの「韓国風カルビクッパ」(398円・九州と沖縄のローソン、関東のナチュラルローソンでは取り扱いナシ)。上段に牛カルビや野菜などの具材が、下段にごはんとスープ(温める前はゼリー状)が入っている。こちらは加熱前提なので、電子レンジで温めていただく。「コンビニのこういう商品って、辛さが控えめすぎて物足りないのよね~」とブツブツいいながら食べると、結構辛い! 予想より辛味が強い。辛いだけではなく、かなり牛肉の旨味がスープに凝縮されており、味わいに厚みがある。しかし、食べ進めていくうちにこの"厚み"が「ちょっと……」と感じてくる。個人的には、もう少しキレのある辛味だとうれしいのにな。

具材は牛肉以外に小松菜、椎茸、人参、玉子、ぜんまいが入っている。量はかなり少ないが、ぜんまいまで入れて、「色々入れたぞ! 」という結果を残しているのにはちょっぴり感心。

パンなのにジューシー?? - セブン-イレブン「ジューシーお好み焼きパン」

次はセブン-イレブン。こちらも地域限定商品が多いものの、新商品は結構な数。気になったのは「ラーメン多摩組監修 冷し魚介旨塩つけ麺」(460円)。ラーメン多摩組とは、立川や武蔵野市など多摩地区のラーメン店14店が集まり結成されたもの。「博多ラーメン 凪」や「旅人の木」「きら星」など有名店揃いだ。しかしながらこの商品、「世田谷区・町田市」で販売となっている。なぜ多摩地区で販売しない! と思っていると、普通に武蔵野市の店舗で販売されていた。

「ラーメン多摩組監修 冷し魚介旨塩つけ麺」(460円)

まずはスープだけをいただく。かなり魚介の旨味が強い。しかしながら後口はさっぱり。思っていたより塩気も控えめ。麺はというと、もっちもちで食べ応えのある食感。梅肉や蒸し鶏、ネギ、さらには大葉など、塩味のスープに合う具材がセットになっており、冷麺感覚で爽やかにいただける。これなら女性も無理なくいただけそうだ。ただ…細かいことなのだが、梅肉が種を取り除いただけのもので、ちゃんとペースト状になっていたらスープに溶けやすいのに……とちょっぴり残念。

次は……惣菜パンだ。パンの棚を見ていると、「ジューシーお好み焼きパン」(148円)に目がとまる。「パンなのにジューシー??」。私の引き出しにはない表現だ。こちら関東限定でリニューアル商品。

「ジューシーお好み焼きパン」(148円)

中には焼そばが。炭水化物のダブルづかい……

開けてみると、かなりパンがしっとり。しっとりしすぎて、袋に張り付いてしまい、出すのに一苦労。皿におくと、パンというよりまんま、お好み焼だ。生地はもっちもち。中には焼そばが入っており、ご丁寧に揚げ玉まで。食べてみると……やっぱりお好み焼だ。焼そばはソースとマヨネーズを合わせたもので和えられており、しっかりと味が付いている。何か魚貝の味がすると思えば、揚げ玉がイカ風味だった。なるほど。"ジューシー"かどうかは「?」だが、かなり斬新な"パン"であることには変わりない。

「ふんわりお魚とうふ揚げ」(80円)

セブン-イレブン最後はおでん。そう、この猛暑の中、コンビニではすでに中華まんやおでんの販売が始まっているのだ。おでんの新商品は「ふんわりお魚とうふ揚げ」(80円)。気温30℃を超えるこの猛暑の中、買いましたよおでん。こちらは白身魚のすり身と豆腐をあわせて揚げたもの。中ははんぺんのようだが、もっと魚の旨味(甘み)があり、しっとりなめらかな舌触り。味わいもこう、なんていうか、クリーミーなんだよね。これはかなりアタリです! 個人的にはセブン-イレブンのおでんが大好きで、大根や白滝、こんにゃくを買ってきて、即席ダイエットメニューとしてよく楽しんでいた。今年は「ふんわりお魚とうふ揚げ」にハマりそう。

ファミリーマートの"永谷園お茶づけ味おむすび"

「お茶づけ味 鮭おむすび」(118円)

次はファミリーマート。新商品の数はそれほど多くないが、その中でキラリと光っていたのが「お茶づけ味 鮭おむすび」(118円)。永谷園の「さけ茶づけ」の味をイメージしたおむすびで、実際に商品を使って味付けしているので、香りはまさしく「さけ茶づけ」である。鮭のほぐし身が入っており、四角い海苔も混ぜ込まれているので風味豊か。あられも入っているのだが、ごはんの水分を吸ってしっとりとしてしまい、カリカリ感がないのが残念。ただ、香ばしい香りがするのはやっぱりあられのおかげなのかも。

「ハムカツ」(80円)

次は「ハムカツ」(80円)。昔懐かしいハムカツを商品化。「懐かしい…」と書いておきながら、筆者は子ども時代にハムカツを食べた世代ではない。ただ、数年前に巻き起こったレトロ居酒屋ブームで、居酒屋を取材するたびにハムカツが登場し、飽きるほど食べたことはある。今回のハムカツは、ペランと薄くスライスされたハムにしっかりと衣をつけたオーソドックスなタイプ。「ハムより衣のほうが厚い! 」というのが庶民的なハムカツ。それを地で行っている感じ。衣はザクッとした食感で、噛むと油がジュワッと出てくる。あ~、いろんな意味でビールほしい。

困ったのはサークルKサンクスだ。他3社は火曜に新商品をぶつけてくるのだが、ここは木曜発売の商品が多い。例えば今週だとブランド豚「TOKYO-X」を使ったとんかつ弁当が木曜発売。TOKYO-Xをなぜ580円で販売できるのかものすごーく不思議だ。話がそれたが、故に火曜発売商品は少ない。そんな中でも「ズンドバー監修 あつ盛り(柚子露)」(498円)は興味津々だったのだが、何軒まわってもない。もう随分前にズンドバーに行ったきりご無沙汰だったので期待していたのだが、残念。

「もっち巻(抹茶小倉)」(116円)

ってことで、菓子パン「もっち巻(抹茶小倉)」(116円)を試食。なにこれ、かなり重い。量ってみると125gもあった。その理由はつぶあんの量。ぎっしりあんが詰まっている。商品名からもちもち食感を想像していたのだが、ちょいもち?な程度で、どちらかというとデニッシュという感じ。抹茶の香りがもう少し立っているとうれしい。

今回紹介できなかったスイーツが来週は紹介できるといいな。魅力的な新商品を心待ちにしつつ…ではまた来週!


イラスト: こざき亜衣