楽天証券は13日、同社のトレーディングツール「マーケットスピード」を17日(予定)にバージョンアップすると発表した。7月20日に、大阪証券取引所に上場する日経225先物および日経225オプションの取引時間の延長に対応し、8月1日から実施されるFX(外国為替証拠金取引)におけるレバレッジ規制に対応する機能も搭載する。

8月1日から実施されるFX取引の証拠金規制(レバレッジ規制)により、営業日ごとの証拠金判定時刻において、実預託額が必要証拠金額を下回った場合、速やかに不足額を預託する必要がある(追証)。

バージョンアップ版『マーケットスピード Ver9.2』では、追証予定額を証拠金表示画面上にリアルタイムで表示できるため、顧客は、追証が発生した場合の対応を迅速に行うことができる。また、顧客のリスク許容度に応じて、証拠金維持率を予め設定することにより、証拠金維持率が低下した際のアラート表示する文字の色を変更できる。

『マーケットスピード Ver9.2』では、追加証拠金(追証)制度に対応した「追証情報」が追加・実装される

また、7月20日から、大阪証券取引所に上場する日経225先物(ラージ・ミニ)と日経225オプション取引の取引時間が23時30分に延長されるのに伴い、マーケットスピードの「チャート」画面の表示時間も23時30分までに延長する。表示時間が変更になるチャートは、「先物OPチャート」「複合チャート」「ツールバーチャート」「ザラバ情報1(歩み値チャート)」「ザラバ情報5」となっている。

さらに、「先物OP市況情報」で、証拠金維持率や証拠金余裕額をリアルタイムで表示。従来、先物・オプション取引の証拠金維持率は、「証拠金振替指示」画面で確認できたが、新機能では「先物OP市況情報」に証拠金維持率や証拠金の余裕額を表示できるようにするため、「価格の変動を見ながら、顧客自身の維持率の状況を把握することが可能になる」(楽天証券)。

さらに、顧客の預かり金から先物・オプション取引の証拠金へ振り替えるための、「証拠金振替ボタン」を、市況情報やチャートの画面上に設置。これにより、「維持率が悪化した場合や相場が急変した場合でも、スムーズに振替を行うことが可能になる」(同社)。