日産自動車は、「エクストレイル(X-TRAIL)」をマイナーチェンジするとともに、クリーンディーゼルを搭載した「エクストレイル 20GT」に6速AT(オートマチックトランスミッション)搭載車を追加し、7月16日より発売する。価格は223万9650円から313万9500万円。
エクストレイルは、2007年8月のフルモデルチェンジ以来、4WDシステムによる走破性や、高い走行安定性、広いラゲッジスペースなどで人気を得てきた。さらに排出ガス規制「ポスト新長期規制」に初めて適合したクリーンディーゼル「20GT」も加わり、2007年度から2009年度まで3年度連続でSUV(自販連区分オフロード4WD)の年間販売台数ナンバーワンを獲得した。
今回のマイナーチェンジでは、新形状のフロントグリルやフロントバンパー、ヘッドランプを採用することで、より精悍なフロントデザインとした。また、リヤコンビランプにはLEDを採用。17インチアルミホイールのデザインを変更し、タイヤサイズを「225/60R17」に変更した。「20GT」には18インチアルミホイールを採用した。
インテリアでは視認性を向上させた大径メーターを採用し、瞬間燃費やメンテナンス必要時期など様々な情報を表示させる車両情報ディスプレイを新たに設定。また、ピラー内装色をグレーからインストルメントパネルと同色のブラックに、クロスシートの素材をスペースファブリックからスウェード調トリコットに変更した。
メカニズム面では、路面の状況や坂の勾配などに応じて走行速度を設定できる「アドバンスドヒルディセントコントロール」(4WD・AT車)、保温保冷機能付グローブボックス(全車)、後席中央席の3点式シートベルトとヘッドレスト、インテリジェントキー+エンジンイモビライザー(20S除く)などを装備した。
今回のマイナーチェンジに合わせ、2L(リッター)クリーンディーゼルエンジン「M9R」を搭載した「20GT」に、マニュアルモード付きの6速AT搭載モデルを追加。これはオートマチック車専用高精度エンジン制御を採用したこことで可能になった。マニュアル車同様にエコカー減税に適合しており、自動車取得税と自動車重量税が全額免除される。さらに、同モデルは「クリーンディーゼル自動車導入費補助金」(最大21万円)の対象となっており、エコカー購入補助金が終了する予定の2010年9月末以降も、引き続き受給できる。