BASELWORLD 2010のブライトリングブース

今年の「BASELWORLD 2010」でブライトリングは、ダイバーズウォッチ「スーパーオーシャン」の新デザインや、DLC処理によるカーボン仕上げの「ブラックバード」などを発表した。

スーパーオーシャンは1957年に登場した本格ダイバーズウォッチで、今回のモデルチェンジでは現行モデルのシンプルな構成を継承しながら、現代的なデザインを大胆に取り入れた。ラバー素材を配したベゼルが特徴で、メタル部分とラバー部分を一体成形し、削り出すことによってフェイス側の面を平滑に仕上げている。このような製法を用いることで、素材の一体感を高めるとともに、ラバーの剥離を起こりにくくしている。

ラバー一体成形のベゼルが特徴の「スーパーオーシャン」

1500mと極めて高い防水性能のほか、自動減圧バルブ、逆回転防止ベゼル、ねじ込みロック式リューズなどを備える。また、文字板周囲と秒針のカラーはホワイト、ブラック、イエロー、レッド、ブルーの5色が用意されている。7月発売予定で、価格はラバーストラップタイプが25万7,250円、ブレスレットタイプが29万9,250円。

限定モデルでは、クロノマットのデザインをベースに派生した「ブラックバード」で、メタル部分をカーボン仕上げとした「ブラックバード ブラックスティール」が登場。ケースはポリッシュ面、ベゼルはブラスト面の素材に対してそれぞれDLC処理を施しているので、同じカーボンブラックながら異なる風合いを楽しめる。DLC膜はピッカース硬度5000と硬く、キズにも強くなっている。世界2,000本限定で秋発売予定。価格は76万1,250円。

ケースとベゼルがDLC処理された「ブラックバード ブラックスティール」。インダイヤルの針やタキメーターのインデックスに見られる赤も鮮烈

また、ブライトリングの代表シリーズ「ナビタイマー」では、日本市場だけに50本用意される特別モデル「ナビタイマー ストラトス」が発表された。通常のクロノグラフに見られない10分計をインダイアルに備えているのが特徴。航空機の操縦では、離陸後と離陸前の数分間が最も集中力を求められる時間帯だが、その時間をより正確に意識するために10分計を設けたという。文字板とストラップのカラーリングはグレーで、他のモデルにあまり見られない限定モデルならではのポイントとなっている。ケース素材は18金レッドゴールド。6月発売予定で、価格は144万9,000円。

毎年用意される日本限定モデルでは、30分計の代わりに10分計を備えた「ナビタイマー ストラトス」が登場。日本人の腕にもなじみやすい38mm径

また、同じく日本限定モデルとして、航空自衛隊の曲技飛行隊・ブルーインパルスの発足50周年を記念した「クロノマット ブルーインパルス」も発表されている。9時位置のインダイヤルにチームロゴが描かれているほか、ケースバックに隊の歴代機であるF86、T-2、T-4の機影が描かれている。限定500本で、価格は64万500円。

製品名 発売時期 価格
スーパーオーシャン 2010年7月 25万7,250円～
ブラックバード ブラックスティール 2010年秋 76万1,250円
ナビタイマー ストラトス ナビタイマー ストラトス 144万9,000円