こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。
今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!
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2003年に原作が刊行されて以来、アニメ、映画、ゲームと多方面に展開し、未だ衰えることのない人気を誇るライトノベル『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ。
ニコニコ動画でも初期の頃から現在に至るまで、様々な二次創作が生まれてはユーザーを楽しませてくれているこのジャンルに、今回はスポットライトを当ててみたいと思います。
涼宮ハルヒMADといえば、まずはやはりこれを紹介したいところ。「SOUL'd OUT」の楽曲「CANDY POP」をBGMに軽快なテンポで映像をつなぎ合わせた技術は、現在でも十分「凄い」と思える完成度。意外なことに本作を制作したのはシカゴ在住のKoopiskeva氏で、彼がYouTubeに投稿し大人気となった動画の転載版となります。
「涼宮ハルヒの憂鬱」といえば、京都アニメーションが制作したアニメ版のクオリティの高さがしばしば話題になりますが、中でもオープニングとエンディングの映像は世界的に有名で、アニメ放送当時は全国で「ハルヒダンス」が大流行していました。
この動画は同じ京都アニメーションが手がけたアニメ「らき☆すた」のキャラクターを用いて「涼宮ハルヒの憂鬱」のオープニングアニメを手書きで再現したという作品。ご覧いただければすぐわかりますが、「これが公式だ」と言われても疑いようがないほどの技術力はまさに"プロの犯行"。同作品はYouTubeにも転載され、後に権利者である角川からも公認を受けたようです(※ニコニコ動画では公認ではありません)。
こちらは先ほどの動画の逆バージョン。「涼宮ハルヒの憂鬱」のキャラクターを使って「らき☆すた」のオープニングアニメを再現したMAD動画です。3Dで制作されたキャラクターのなめらかな動きは多くのニコニコユーザーに衝撃を与え、ハルヒ関連動画では最高の再生数を叩き出すに至りました。
「涼宮ハルヒの憂鬱」エンディングテーマ「ハレ晴れユカイ」に、制作会社である京都アニメーションの作品のキャラクターを多数登場させた、ファンとしての愛に溢れる作品。「この作品も京都アニメーションだったのか!」というような見方もできて面白いですね。
ドラえもんの声で「ハレ晴れユカイ」を歌うというトリッキーなモノマネに挑戦した動画。意外すぎる組み合わせながら、替え歌と台詞がぴったりハマっていて、これはこれでアリかも!?
なぜそれを作ろうと思った!? と制作者に問いたくなるほどの狂気を感じるネタMAD。「ハレ晴れユカイ」の映像に登場するキャラクターをすべてゆるキャラの「せんとくん」で置き換えるという、誰が得をするのかよくわからないポイントへのチャレンジ精神は高く買いたいところ。
「ハレ晴れユカイ」のダンス、実際に踊ってみた人も多数いるようです。この動画は投稿者が文化祭で披露したというダンス映像を投稿したもので、「ハレ晴れユカイ」以外にも3曲のアニソンで踊る様子が収録されています。踊り手も観客も楽しそう!
【汚部屋☆47】ハレ晴レユカイを踊れるから踊ってみた
こちらはニコニコ動画用に撮影された、いわゆる「踊ってみた」動画。踊り手は「47」。彼女以外にも「ハレ晴れユカイ」を「踊ってみた」動画は多数投稿されており、いずれも投稿者の個性溢れる楽しい作品となっています。ぜひ検索してみてください。
ハルヒブームは日本だけの現象ではありません。こちらはYouTubeから転載で、フィリピンの囚人たちによる「ハレ晴れユカイ」ダンス。意外なところにまで「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品が浸透していることがわかります。
「ハレ晴れユカイ」自体のアレンジ作品も多数存在します。僕のお気に入りはまるでカフェで流れていそうなオシャレなサウンドに仕上げられたこちらの動画。Off vocalなので、何かの作業用BGMとしても使えそう。
気づけば「ハレ晴れユカイ」関係の動画ばかり紹介していたので、ここいらで別の動画へシフトしましょう。アニメでは劇中歌として登場する人気曲「God knows…」を英語で歌ってみるという動画なのですが、注目すべきは前半と後半で趣旨が異なること。これは実際にお聞きいただきたいのですが、「そうきたか!」と思わず膝を打ってしまうこと請け合いです。
人気キャラ・長門有希のキャラクターソング「雪、無音、窓辺にて。」を、メタルギアソリッドの主人公スネークになりきって歌う替え歌モノマネ動画。両方のネタがわかる人にはぜひ見てほしい作品です。
同じく長門有希を、なんとエクセルを使って描くという何がどうなっているのかよくわからないけどとにかく凄い動画。あまりにも衝撃的だったので紹介します。原理としてはエクセルのセルをドット代わりに使っているらしいのですが……。たまにこういう間違った方向へ突き抜けた才能が出てくるからニコニコ動画はやめられません。
最後はまさかの「北斗の拳」と「涼宮ハルヒの憂鬱」の合わせ技で一本! ……な動画をご紹介して締めたいと思います。本来なら絶対に合わないものを無理やり合わせるというのがMADの面白さではありますが、それにしてもこのコンボは予想外すぎました……。
比較版も投稿されているので、こちらを見るとよりその凄さがわかるかも。
映画も公開され、ますます勢いづく「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズ。まだまだお勧めの動画は尽きませんが、今回はこのへんで。
勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ
1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。