読んで不愉快にならないブログに

ところで、1つ気になることが。1種のラーメンで1,500文字程度のコメントを書く麻布台さんは、一体どのようにして食べている のだろうか。そこで、実際にその光景を見せていただくことにした。

カップラーメンの蓋を開け、かやくをカップに移し……。驚いたのが、空になったかやくの袋の匂いをチェックしている点。「香りをかげば、大体の味の想像ができるんです」。いやはや、恐れ入りました。

そして、ブログに掲載する画像の撮影を済ませてから、まずはスープを飲んで風味のチェック。そして麺をすすって食感を確認する。基本的に具材は最後に食べるという。 和気藹々と進んでいくが、飛び出すコメントは"食の専門家"さながらである。

かやくの袋の匂いをチェックしつつ、カップラーメンをつくっていく

ブログ用の写真撮影を済ませてからいざ実食!

「最近のインスタントラーメンは質も向上していて、平均点以上のものが多いです。でも、ただ褒めるだけだと商品の差別化ができません。『こういう点がもっとこうだったら一層おいしくなるのに』といった点もコメントするように気をつけています」。確かにブログを読むと、「あと一歩」な点にも触れられているのだが、読んでいて不快感はない。このあたりも、人気ブログとなった理由なのだろう。最後に、麻布台さんのお気に入りインスタントラーメンを4種挙げていただこう。

「錦城 四川担々麺」

愛知・名古屋の名店「中国四川料理 錦城」監修の担々麺。「サークルK」「サンクス」で販売。「カップラーメンにしては非常に本格的。肉味噌がレトルト具材で入っているのも高ポイント。インスタントラーメン 好きなら知らない人はいないといってもいいほど有名な とかち麺工房が製造しています」。

「日清焼チキン」

ロングセラー商品「チキンラーメン」の焼そばバージョン。「見事にチキンラーメンを再現、というよりおいしさがアップしています。コンセプトにも脱帽」。

「明星 中華そば もちもちの木」

東京・西新宿のラーメン店「もちもちの木」監修商品。「表面に油膜が張っていて、いつまでもアツアツが楽しめます。舌が痺れるほどの熱いスープ、香りのよいスープ……。五感をフルに使って旨みを堪能するラーメンです」。

「日清 蒙古タンメン 中本」

東京・板橋の「蒙古タンメン 中本」が出す"辛旨ラーメン"の味を再現。別添え「激辛オイル」も特徴的。「"激辛"という謳い文句の商品でも、日本のインスタントラーメンは辛さが控えめでしたが、この商品の辛さはインパクト大。実店舗で食べたときの衝撃が感じられる仕上がりです」。