月刊コミックフラッパー(メディアファクトリー刊)の人気連載で、環望氏が描く『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』がTVアニメとなって登場する。監督・新房昭之氏×アニメーション制作・シャフトの黄金コンビが奏でる本作は、2010年1月よりチバテレビほかU局系およびAT-Xにて放送開始予定。

人間とヴァンパイアの共存を描き出すTVアニメ『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』は2010年1月より放送開始予定

■TVアニメ『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』ストーリー概要
普通の高校生活を送っていた鏑木アキラ。しかし彼には幼い頃に交わした誓約があった。それは夜の眷属の王・ヴァンパイアの女王に仕えるというもの。あるときアキラの前に一人の少女が現れる。その少女こそが古の契約の王女、ヴァンパイアを統べる孤高の女王にして夜の闇に君臨する少女ミナ・ツェペッシュだった。日本に現れた彼女の目的はヴァンパイア専用居住区=ヴァンパイアバンドを設立する事……。空想と思われたヴァンパイアの出現と、日本における特区の建国。戸惑う人々はヴァンパイアと共存すべきか否かを模索し、そして対立するヴァンパイア勢力は女王の座を降ろさんとミナの命を狙う……。


その少女は、全てのヴァンパイアの女王にして、この世の半分――漆黒の闇を支配する娘

日本に特区として建国されたヴァンパイア専用居住区「ヴァンパイアバンド」を巡るさまざまな思惑が錯綜するTVアニメ『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』。その物語を複雑に、そして魅力的に紡ぐのはミナ・ツェペッシュの3つの表情……。

■少女、ミナ・ツェペッシュ
目の前に現れたその少女は、金色の長い髪に白い肌、小さく幼い体。裸体にマント一枚のまま恥ずかしげもなく登場したり、そのくせ、制服のリボンを鏡の前でなおしてみたり。見た目からは想像できない、古風でオトナらしい喋り方が、また魅力的。学園の理事長として、制服を着、立派なソファに腰掛けるその様子は、危険な香りのする小悪魔のよう。人生の酸いも甘いも知ったような少女ミナの言動に、誰しもが惑わされる!

■ヴァンパイア、ミナ・ツェペッシュ
己が欲望、本能のまま命を奪うヴァンパイア。不老不死の存在にも関わらず、殺すか殺されるかの争いの場へ、自らを乱暴に投げ込んでいく。ミナもまた、あたるもの全てを喰らい尽くすヴァンパイアであることに変わりはない。少女の顔が、ヴァンパイアの牙をむき出す瞬間。映像では余すことなく、アクションシーンで描き出す。少女が本当の魔物に変わる!

■女王、ミナ・ツェペッシュ
突如日本に現れての、特区設立宣言。唯一の女王を狙う反勢力の存在。話しを安易なもので終わらせない綿密な設定や、日本政府との政治的駆け引き。国と血を守るため、多くのものを背負っている女王ミナ。その一方、大切なものを棄てきれないミナ。国を守るためには、アキラとの恋をあきらめなければならない。だが、そんなミナを命をかけて守ってくれるアキラ。相反する思いを抱えながらも、「女王」として玉座に座るミナ。王国の歴史、茨の道を、彼女は一人で進んでゆく……。

少女、ヴァンパイア、そして女王……。ミナ・ツェペッシュの3つの顔が作品を鮮やかに彩る

斬新なビジュアル感覚、演出で『さよなら絶望先生』『まりあ†ほりっく』『化物語』などを生み出した監督・新房昭之氏が、キャラクター、ストーリーに真っ向から立ち向かい、アニメーション制作・シャフトとともに今までのファンの想像を越えた作品を描き出す。キャラクターデザインは、石ノ森作品を多く手がけてきた紺野直幸氏、シリーズ構成は、ドラマティックでスリリングな展開を得意とする吉野弘幸氏が担当する。そのほか、音楽を元レベッカの土橋安騎夫氏が務めるほか、オープニングテーマでは名曲「フレンズ」を中野愛子が歌い上げる。

なお、オープニングテーマ「フレンズ」およびエンディングテーマ「爪痕」は2010年1月27日にflyingDogよりCDが発売予定。2010年3月3日にはオリジナルサウンドトラックのリリースも予定されている。、

■TVアニメ『ダンズ イン ザ ヴァンパイアバンド』おもなスタッフ
原作 / 環望 (月刊コミックフラッパー連載 / メディアファクトリー刊)◆監督 / 新房昭之◆シリーズ構成 / 吉野弘幸◆キャラクターデザイン / 紺野直幸◆シリーズディレクター / 園田雅裕◆デザインワークス / MEIMU、小林徳光◆美術監督 / 東厚治◆色彩設計 / 西表美智代◆撮影監督 / 藤田智史◆編集 / 関一彦◆音響監督 / 鶴岡陽太◆音響制作 / 楽音舎◆音楽 / 土橋安騎夫◆音楽制作 / FlyingDog◆オープニングテーマ / 中野愛子「フレンズ」◆エンディングテーマ / hibiku「爪痕」◆プロデュース / ジェンコ◆アニメーション制作 / シャフト

TVアニメ『ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド』登場キャラクター

■ミナ・ツェペッシュ (cv. 悠木碧)
見た目は幼いものの数百年以上を生きる、ツェペッシュ家の公主にしてヴァンパイアの女王。ヴァンパイア真祖の血を受け継ぐ最後の存在である。ヴァンパイアとしてはまだ経験が浅いため、周囲に支えられつつ王の責務を果たしている。

■鏑木アキラ (cv. 中村悠一)
幼い頃からミナに仕えることを約束された運命の騎士。"地の一族"と称される人狼(ワーウルフ)であり、ミナを支える人狼による騎士団"ベイオウルブス"の一員である。

■由紀 (cv. 斎藤千和)

■ヴェラ (cv. 甲斐田裕子)

■ななみ (cv. 伊藤静)



なお、メディアファクトリーより発売中の原作コミックス「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」は、現在7巻までリリースされており、最新第8巻が2009年12月22日の発売予定となっている。価格は各巻514円(税別)。

そのほか、人間サイドから見たヴァンパイアバンドの恐怖、そしてヴァンパイアに憧れずにいられない人間の性。あらたな「バンド」の世界の魅力が描かれた外伝「ダイブ イン ザ ヴァンパイアバンド」も、携帯サイト「メディファク☆モバイル!」にて無料配信中。主人公はただの人間、旭=アキラ。ヴァンパイアバンドに連れ込まれた、もうひとりのアキラが見る闇の世界。本編では明かされていない人間社会とヴァンパイアバンドの裏側を描く、超絶無比のスピンアウトストーリーとなる本作も、2010年1月23日にコミックス第1巻の発売が予定されているので、しっかりチェックしておきたい。

(C)2010 環望・メディアファクトリー/ヴァンパイアバンド行政府