ライフステージでみると、結婚と出産時が保険を見直す絶好のタイミングです。しかし、実は保険見直しのタイミングがもう1度あります。それが、持ち家の購入時です。

家を買うということは、人生最大の買い物。現金で購入できればうれしいですが、実際は、住宅ローン組んで、ローンを返済しながら購入する人がほとんどでしょう。

住宅ローンを組むときは、通常、残債分だけの団体信用生命保険に加入します。これは住宅ローンの契約者を被保険者とした生命保険で、略して団信といいます。団信に加入すると、住宅ローンの返済期間中に契約者が死亡・高度障害状態になったとき、住宅ローンの残債を保険会社が金融機関に支払ってくれます。万一のとき、遺された家族がローン支払の心配をしなくて済むわけです。

銀行など金融機関で住宅ローンを組む場合は、団信の加入が必須条件。通常は金利などに上乗せされる形で保険料が含まれており、改めて保険料を支払う必要はありません。ところが住宅金融支援機構が運営している「フラット35」は公的要素が強く、固定金利35年が組めるなどメリットが大きいですが、団信は任意加入で、別に保険料を支払わなければなりません。しかし、団信なしでは、万一のときの備えがむずかしくなります。加入していない場合は、あとからでも加入できるので、ぜひ検討したほうがいいでしょう。

一方、団信に加入した分、万一の場合でも、住宅が確保できているということですから、生命保険の保障額を減額してもいいことになります。通常1,000万円程度は減額しても大丈夫ですので、持ち家購入と同時に保険の見直しを考えてみましょう。