花王は8月29日、従来は2回必要だった洗濯時の"すすぎ"を1回で行える洗濯用液体洗剤「アタックNeo」を発売する。価格は、ボトル(400g)が350円前後、詰め替え用パック(350g)が300円前後。

洗濯用洗剤「アタック」シリーズの新製品「アタックNeo」(内容量 400g)

同商品は、洗剤の配合組成中の水を削減し、洗浄成分の濃度を従来の2.5倍(同社比)に濃縮した液体洗剤。成分の濃度が濃いため、従来製品より少量で同等以上の洗浄力が発揮できるとしており、同製品ボトル1本分で従来製品1kgと同じ回数を使用できるという。

また、同製品に含まれる新活性成分は親水性が高いため、繊維に洗剤が残りにくく、「1回の"すすぎ"でも、布への洗剤残量は従来洗剤で2回すすぐのと同等以下になります」(同社 ファブリック&ホームケア研究センター ハウスホールド研究所 所長 田村成氏)としている。洗濯時のすすぎが1回分不要となることにより、「全自動洗濯機の場合で約5~50L、ドラム式洗濯機の場合で約15~24Lの節水になります」とのこと。また、洗濯機の稼動時間は約10分短縮でき、節電にもつながるとしている(同社調べ)。

洗濯機の小型モデルでの泡切れの良さ(すすぎやすさ)を示す実験。左写真は泡立ち直後、右写真は洗濯機を停止して少し経ったもの。新製品は親水性が高く、泡が素早く水に溶けこむため、繊維に洗剤が残りにくいという

同社は「『すすぎ1回』から始める、お客様と"いっしょにeco"をコンセプトに、同商品で新しい"お洗濯提案"をしていきたい」(田村氏)と述べている。