熊本電鉄(熊本市)は30日と6月20日の10:00~14:00に北熊本駅構内で車庫見学会を開催する。同社が1909年に創業して以来、8月15日で創立100周年を迎えることを記念したという。このイベントを実施するにあたって、同社が所有するもっとも古い電車「モハ71形」をリニューアルした。当日は実際にモハ71形に乗車でき、車内から構内を見学できる。。

モハ71形

元東急5000系も現役

熊本電鉄のモハ71形は元国鉄モハ90形。戦時中に広島で活躍したことから、多くの同型車が被爆したという。熊本電鉄に譲渡された3両のうち、すでに廃車した2両とも被爆していた。現在も構内作業で活躍中のモハ71形は、原爆投下の時に下関で検査を受けており、実際には被爆していないとのこと。リニューアル工事によって座席は運転開始当時の板張りに戻され、車体も新製当時のような茶色に塗装されている。

熊本電鉄はほかにも、元東急電鉄の「青ガエル」こと5000系や、元東京都交通局の6000形、元南海電鉄の22000系が現役で活躍中。当日は車庫の見学もできるため、これらの車両を間近に見られる。また、過去に在籍した車両の写真も展示されるとのこと。100周年記念グッズも販売する予定。