数々の人気作品を持つ石ノ森章太郎氏が生み出した「サイボーグ009」。いまも変わらない根強い支持を受ける本作だが、1964年の連載開始から今年で45周年を迎える。2009年=「009year」ということで、1,000年に一度のメモリアルイヤーを記念し、5月12日に東京・秋葉原の秋葉原UDXシアターにて、5月16日に誕生日を迎える主人公・009=島村ジョーのバースデーイベントが開催された。

バースデーイベントに3人のジョーが集結!

バースデーケーキを前にする(左から)森功至、井上和彦、櫻井孝宏

島村ジョーの誕生日を祝うべく、若い女性から年配の男性まで、抽選で選ばれた多くの009ファンが集まったバースデーイベントには、歴代TVシリーズの009・島村ジョー役を演じた3人の声優、森功至(1968年版)、井上和彦(1979年版)、櫻井孝宏(平成版)が登場。初結集した豪華キャストの夢の3ショットに場内は大いに盛り上がる。「まさかこうして3人集まれるとは思っていなかった」(森)、「3人並ぶと真ん中に立てるから、2番目のジョーで良かった(笑)。夢のようです」(井上)と語る先輩に対し、「ものすごく緊張しております。こうしてご一緒させて頂けるなんて、本当に光栄です」と緊張気味の櫻井。

事前にファンの方から寄せられた「ジョー役を演じることになったときのエピソードは?」という質問に対し、

「もう大昔のことなんでねぇ……(笑)。オーディションをやったかどうかの記憶もないんですよ。スタジオで、先輩方に囲まれながらアフレコしたことはすごく覚えてますね。オープニングのシーンでNGテイクを何度も出して、周りの視線を痛いくらい感じながら録りました」
井上「オーディションで自己紹介したときに、監督が"それだ!"と言ってジョー役に決めてくださったんですよ。気の抜けた自己紹介のときの声が、監督のイメージするジョーの声に合っていたみたいです」
櫻井「あの009をまたTVシリーズをやるということ自体がすごく話題になっていて。オーディションのときは自分も周りもものすごく緊張していたのを覚えていますね」

など、裏話を交えつつ、当時の思い出を語ってくれた。

誕生日には欠かせない、豪華バースデーケーキが運ばれ、会場全員でハッピーバースデーを合唱。この夢の3ショットを前に盛り上がりはさらに高まる。続いて、ザ★カインズによる009テーマソングライブ。68年版オープニングテーマ「サイボーグ009」、68年版エンディングテーマ「戦いおわって」、79年版エンディングテーマ「いつの日か」の3曲が披露された。会場では「いつの日か」を聴きながら、感動で涙されるファンも。そして、忘れてはいけない79年版オープニングテーマ「誰がために」。スペシャルゲストに主題歌アーティストの成田賢を迎え、会場も大合唱。大盛況のうちにイベントは終了した。


DVDも続々とリリース決定

メモリアルイヤーにふさわしく、2009年7月12日には、1968年版の全26話を収録した「『サイボーグ009 1968』DVD-COLLECTION」と1979年版の1話から25話までを収録した「『サイボーグ009 1979』DVD-COLLECTION VOL.1」がリリースされる。初回生産限定で、価格はいずれも15,750円。なお、1979年版の26話から50話を収録した「VOL.2」は9月21日の発売予定となっている。詳細については、こちらのサイトをチェックしてみてほしい。

7月21日にリリースされる「DVD-COLLLECTIN」。左が1968年版で、右が1979年版 (VOL.1)のジャケットイメージ

タイトル 『サイボーグ009 1968』DVD-COLLECTION
収録話数 全26話
発売予定日 2009年7月21日 品番 DSZS-07070
価格 15,750円
発売元 東映アニメーション 販売元 東映・東映ビデオ
タイトル 『サイボーグ009 1979』DVD-COLLECTION VOL.1
収録話数 1~25話
発売予定日 2009年7月21日 品番 DSTD-02984
価格 15,750円
発売元 東映ビデオ 販売元 東映

また、5月16日には、歴代「009」が観られるPPV機能付きDVD「サイボーグ009 1st エピソードコレクション」が、全国のサークルK・サンクス(一部店舗を除く)にて限定先行発売された。収録エピソードは、『サイボーグ009 1968』より第1話「恐怖の怪人島」、『サイボーグ009 1979』より第1話「よみがえった神々」、『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』(2001年放送)より第1話「誕生」の3話。価格は1,380円となっている。

5月16日より、全国のサークルK サンクスにて独占先行発売された「サイボーグ009 1st.エピソードコレクション」

(C)石森プロ・東映アニメーション
(C)石森プロ・東映