ヤクルトはこのほど、日本とオランダの首都圏で働く男女を対象に行った「第25回ヤクルト健康調査」の結果を発表した。両国の健康と仕事に対する意識と実態の特徴を明らかにすることが狙い。調査は2008年10月2日~10日の期間に、東京とオランダの首都圏に居住する30代と40代の男女800名を対象にインターネットにより実施された。

まず、両国のワーカーに仕事と家庭の充実度を尋ねると、日本人の充実度は仕事が60%、家庭が65.8%だったのに対し、オランダ人は仕事が84.5%、家庭が93.5%といずれも日本を20ポイント以上も上回る結果になった。また、日本人は仕事の充実度が低いにもかかわらず、約3割(31.8%)が仕事優先主義であることも明らかになった。

日常の心配事では両国ともに「お金」がトップ。このほか「老後の生活」を心配するオランダ人は0.5%とほとんどいなかったのに対し、日本人はほぼ40倍となる20.3%が老後の生活を心配していることがわかった。年金問題や高齢化社会が急速に進む日本の現状の影響が伺える。

職場環境に関しては、日本人ワーカーの4人に1人にあたる27.2%が1日3時間以上も残業していることが判明。さらに約9割が仕事のストレスを感じており、中でもストレスが「よくある」人も約4割(39.5%)に上った。一方、オランダ人でストレスが「よくある」人は1割未満(8%)に止まったほか、ワークライフバランスが保たれているとの回答も84.3%と、日本の60.3%を20ポイント以上上回った。

このほか、日常生活において日本人ワーカーの約半数(51.8%)が「肩こり」の症状を、オランダ人の約3割半(34.8%)が「頭痛」の症状を持っていることが明らかになった。