ネットマーケティングを行うアイシェアはこのほど、歯科治療に関するアンケートの調査結果を発表した。不況のあおりか、歯科医院に通う人が減少しているといわれているが、今回はその実態を調査している。調査は1月14日~17日の期間に、同社が提供するサービスの会員を対象に実施され、20代~40代を中心とする男女468名から回答が寄せられた。

最近歯科医院に治療に行ったのはいつか聞いてみると、57.1%が「1年以上行っていない」と回答し、男性では63.0%にも上った。次いで「半年~1年以内」が15.8%、「ここ半年以内」が18.2%、「現在治療中」が9.0%との順になった。

次に、現在治療中でない人に治療に行きたいかどうか聞くと、「行きたいと考えている」が43.7%、「行きたくない」は34.3%となった。「最近治療が終わった(ので行きたいと思わない)」を除くと、過半数の56.0%が治療に行きたい意向を持っているほか、その比率は男性より女性、20代より30代と40代のほうが高くなっている。

治療に行っていない理由を複数回答形式で聞いたところ、治療に行きたくない人では「悪いところがないと思っているから」が47.3%の1位、続いて「行くのが面倒だから」が31.5%、「仕事が忙しいから」が24.0%との結果に。このほか「歯科医院・治療が嫌いだから」も23.3%と高い回答率となり、歯科医院や治療への抵抗感を持っている人も多いことが推測される。一方、治療に行きたい意向のある人では「行くのが面倒だから」の49.5%、「仕事が忙しいから」の41.9%に続き、「お金がかかるから」が23.1%の3位に入り、5人に1人が経済的負担を理由に挙げた。このことから、実際に経済不況の影響などから歯科医院に通う人が減少していることが明らかになった。

現在治療に行っていない理由はなんですか? アイシェア調べ