楽天証券は6日、個人投資家の投資動向をレポートした「楽天DI」の1月分を発表した。「楽天DI」は同社に総合取引口座を持つ個人投資家から毎月アンケート形式で動向を集計し、その結果を発表するもの。

日経平均の見通しについては、1カ月先のDI指数はマイナス17.97だったのに対し、3カ月先ではマイナス20.74という結果になった。前回調査と比較すると、個人投資家の多くが足元1カ月先の見方は改善するものの3カ月先は悪化すると見ていることがわかる。

今後注目する投資先では、前回調査ではテロの影響で人気を落としたインドが回復したほか、中国とEU諸国が着実に人気を集めている。

「今後注目する投資先(複数回答)」楽天証券調べ

また、今後注目する投資商品としては、FXが引き続き人気を集める一方でETF(上場投資信託)が前回に引き続いてポイントを伸ばした。楽天証券経済研究所では「低いコストでインデックス運用などに投資ができる商品性が人気の秘訣かもしれない」と分析している。

「今後注目する投資商品」楽天証券調べ

なお、今回の調査にあわせて実施した「新春特大アンケート」によると、個人投資家の60%が自らについて「2009年は2008年よりも投資収益を上げることができると思う」と回答。また、「投資収益を上げるために積極的なリスクをとりたいか」の問いには33.7%が「思う」、32.1%が「2008年と同程度」と回答し、個人投資家の3人に2人が今年も投資に前向きな 姿勢で臨もうとしていることがわかった。