スバルブースは「スバル プラグイン ステラ コンセプト」をメインに据え、「スバル ボクサーディーゼル」「SUBARU 80/2.0 ダウンウィンド型風力発電システム」「e カッターPRO」などが展示された

東京ビッグサイト(東京・国際展示場)で13日まで開催されている日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2008」。富士重工業(以下、スバル)のブースでは、郵便事業や環境省(予定)などで実証実験が盛んに行われている「スバル プラグイン ステラ コンセプト」や、「スバル ボクサーディーゼル」(カットモデル)が展示されていた。同イベント初出展ながらも来場者が多く詰めかけ盛り上がりを見せていた。

すでに実証実験などで実績のあるスバル プラグイン ステラ コンセプトは、同社が2009 年に市販を開始する予定の電気自動車のコンセプトモデル。リチウムイオンバッテリーを搭載し、最小限の電池でも実用に充分な航続距離を確保した高効率な電気自動車で、1回の充電で航続距離は約80km。最高速度は100km/hに達する。最高出力は40kw。車両重量がベース車よりも少し重く1,060kgとなる。

2009年の商品化を目指して開発が進められているスバル プラグイン ステラ コンセプト

電源プラグはフロント部分に装備されている

シンメトリカル的なスタイルのスバル ボクサーディーゼル(カットモデル)。スバル水平対向エンジンのディーゼル版として登場したものだ

また、スバル プラグイン ステラ コンセプトの1台が、12月2日から約1年間、郵便事業の環境対応車両実証実験として使用されている。実験では、電気自動車を郵便集配業務用車両として、荷物積載時の走行能力や集配業務における運行性能を検証することを目的としている。そのため、4人乗りの乗用車から後部座席を外し貨物車に改造され、集配業務の効率を配慮し荷室に棚が設置されている。郵便ポストのような赤いカラーリングが施される。

さらに、スバル ボクサーディーゼルのカットモデルも展示され、注目を集めていた。ボクサーディーゼルは、同社が今春から欧州市場に投入した乗用車初の水平対向(ボクサー)ディーゼルエンジンで、剛性が高い水平対向エンジンのメリットを生かした、軽量・コンパクト、低振動・静粛性に優れた"スポーティディーゼル"だ。このように、スバルもマツダと同様、得意とする独自のエンジンに対しても積極的に環境技術を取り入れていることがわかる。