三菱自動車は、10月2日からフランス・パリにて開催されているパリモーターショーで、スポーツハッチバックの新型車「ランサースポーツバック」を世界初公開したほか、欧州生産のコンパクトカー「コルト」の2009年モデルなど、16台を出品した。

ランサースポーツバック

「ランサースポーツバック」は、同社のデザインアイデンティティである、フロント台形グリルと逆スラントノーズを組み合わせたグリルデザインを特長とした5ドアスポーツハッチバックモデル。また、2L(リッター)ターボエンジンと高効率トランスミッションTwin Clutch SSTを搭載したスポーティ4WDモデル「ランサースポーツバックラリーアート」もラインナップする。

コルト ※欧州仕様

「コルト」は、2004年の生産開始以来、5ドアの「コルト」、3ドアの「コルト CZ3」、ターボエンジン搭載の3ドアモデル「コルト CZT」、オープンモデルの「コルト CZC」といったバリエーションをラインナップ。今回の主な改良は、「ランサー」シリーズと同様のグリルデザインを採用したほか、5ドアモデルはリヤスタイルも一新した。また、5ドアモデルにもターボエンジンを搭載し、3ドアモデルと共に「コルト ラリーアート」としてラインナップした。そのほか、環境対応パワートレインとして、CO2の排出量の少ないアイドルストップ機構を採用した1.1Lエンジン、1.3Lエンジンを搭載した「コルト クリア テック(Clear Tec)」を追加するとともに、1.3LのE85対応FFV(フレキシブル・フューエル・ビークル)エンジンを搭載した「コルト Clear Tec FFV」も設定した。

レーシングランサー

「レーシングランサー」は、3L V型6気筒ディーゼルエンジンに2ステージターボシステムを組み合わせ、最高出力280PS(206kW)以上、最大トルク66.3kg・m(650N・m)以上を実現。差動制限装置付センターデフ式フルタイム4WD、前後独立懸架ダブルウィッシュボーン式コイルスプリングのサスペンション、新たに設計したスチール製の一体構造マルチチューブラーフレームなどを採用している。また、従来よりも軽量化し、低重心化も図ったほか、スペアタイヤの積載位置変更による慣性モーメントの低減により、ハンドリング性能を向上させた。

i MiEV

「i MiEV」は、大容量リチウムイオン電池と小型・高性能モーターを搭載した新世代電気自動車。2009年中に、日本での市場投入を予定している。現在、日本で7つの電力会社と実証走行試験を実施し、日本以外でも欧州のアイスランド、北米・加州、ニュージーランドなど、世界各地で、実用化のための活動を展開している。