5日、東京・御茶ノ水のデジタルハリウッド東京本校にて、PCゲーム『SPORE』の発売を記念したトークショーが行われた。

エレクトロニック・アーツが発売する『SPORE』は、細胞レベルから宇宙レベルまで、箱庭の世界の中で様々な生態系を構築できるシミュレーションゲーム。『シムシティ』『ザ・シムズ』などで知られるアメリカの代表的ゲームデザイナー、ウィル・ライトを中心として構想・開発に8年が費やされた一大プロジェクトがこの度お披露目となった。

ウィル・ライトからのビデオメッセージも。「日本の皆さんもクールでユニークな生き物を作って楽しんでください!」

「あまりにボリュームがあるので、もうちょっと値段を上げてもよかったんじゃないかと思うぐらいです」とプロダクトマネージャーの籠谷多恵子氏

「ウィル・ライトの『ゲーム初心者にも楽しんでもらいたい』という強い思いがあり、時間をかけて調整を行ってきました」とローカライズマネージャーの安次嶺クリス氏

イベントには雑学を中心に活躍する作家・唐沢俊一と、東京大学大学院に在学中のタレント・木村美紀が登場し、「生命誕生と進化の過程を謎解く!」と題したトークショーを開催。

ドラマ版『ドラゴン桜』の受験監修も行った東大生タレント・木村美紀(左)と、トリビアブームの立役者として活躍する作家の唐沢俊一(右)

早くもゲームの最終段階まで進めたという木村は「面白いなと思ったのは攻撃をせずに友好関係を結ぶだけでもゲームをクリアできるんですよ」と平和主義のプレイスタイルを披露。一方の唐沢は「僕は男の子だから『最強の生物を作ろう』と思って、ありとあらゆる武器を背負わせるんですよ(笑)。そうすると攻撃に力を使いすぎて、ほかの部族と仲良くできない。わざとそういう生物を作ってみると、武力ばかりの国が滅びるということがよくわかります」と真逆の楽しみ方を語り、自由度の高いゲーム性がそれぞれの口から語られた。

「私は足が長くて一つ目の、羽根のついた生き物で遊んでいます。無限の可能性がある自分だけの世界を作れるというところが本当に面白いです」と木村

「我々は進化を知的な楽しみとしてずっと楽しんできました。エンタテインメントの進化の頂点に達したこのゲームで、自分たちの感性を進化させていただきたいと思います」と唐沢

また唐沢氏は18世紀に書かれたH・G・ウェルズのSF小説『宇宙戦争』から、アメリカのSFドラマ『アウターリミッツ』、イタリアのアニメ映画『ネオ・ファンタジア』、水木しげるの短編マンガ『宇宙虫』などを例に挙げ、エンタテインメントのなかで描かれてきた様々な進化のイメージを紹介。そうした進化のイメージは『SPORE』にも色濃く受け継がれていると語った。

ウィル・ライトが初心者にも気を配ったというだけあって、シンプルな操作で壮大なスケールのシミュレーションが可能な『SPORE』。生命創造が誰でも手軽に楽しめる1本ということで、食わず嫌いせずに楽しんでみたいところだ。

5段階のステージで構成されている『SPORE』。第1ステージ「細胞」ではまだまだ簡単なパーツで構成された小さなクリーチャーだが……

第4ステージ「文明」では進化した生物による都市や機械なども登場。さらに進化を経て新たなステージ「宇宙」に進出!

イベントが行われた9月5日に発売された『SPORE』。エレクトロニック・アーツよりオープン価格で発売中

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