未来の宇宙を舞台に、地球連邦軍と"バグズ"と呼ばれる昆虫型生物体との終りなき戦争を描いたSF映画『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997年)。そのシリーズ最新作『スターシップ・トゥルーパーズ3』が7月19日に日本公開される。今作で1作目に続き主人公のジョニー・リコ大佐を演じたキャスパー・ヴァン・ディーンに独占インタビューを敢行した。

早朝からのインタビューだったが、終始笑顔を絶やさずノリノリで応えてくれたキャスパー・ヴァン・ディーン

1作目の主人公がホンモノになって復活

――キャスパーさんは『スターシップ・トゥルーパーズ3』(以下、『ST3』)で1作目から11年ぶりに主人公のジョニー・リコを演じましたね

キャスパー・ヴァン・ディーン(以下、キャスパー)「そうだね。ジョニー・リコをまた演じる事ができて、俳優としてとにかく嬉しいよ。今回の『ST3』の監督エド・ニューマイヤーは前2作の脚本家でもあるし、彼とまた仕事できたっていうのも幸せなことだね。『スターシップ・トゥルーパーズ』(以下、『ST』)にあった軍国主義に染まった未来社会をユーモアたっぷりに描くセンスが『ST3』では復活しているし、戦闘の映像もパワーアップしている。11年間、出番を待っていた甲斐があったよ(笑)」

頼もしい指揮官ぶりを発揮

――『ST』のジョニー・リコは単なる10代の若者で、まだ新米兵士でしたが、『ST3』では大佐に昇進し、落ち着いた大人の指揮官になっています。キャスパーさんは、どんな気持ちで演じられたのですか?

キャスパー「本当は『スターシップ・トゥルーパーズ2』(2003年)にも出演したかったんだけど、残念ながらその機会はなかった。でも『ST3』では、企画当初から僕の演じるジョニー・リコが主役として想定されていたんだ。6案もの脚本が作られて、成長したジョニー・リコの姿がしっかりと描かれていた。これは本当に嬉しかったね。11年間、戦場で戦い続けたことで、ジョニーは本物の兵士に成長している。とにかく、それを意識して今回は演じたんだよ」

人類VS.バグズの殺し合いも強烈に!

――今回は「スコーピオン・バグ」、「カミカゼ・バグ」など、多数の新種バグが登場し、地球連邦軍側も最新兵器パワードスーツ「マローダー」で対抗します。そんな新作の見どころを日本のファンに語ってください

キャスパー「『ST』から11年経過して、当然、VFXの技術もかなり進歩している。それによる映像のパワーアップを観て欲しいね。『エイリアン2』(1986年)や『ターミネーター2』(1991年)で視覚効果を担当してアカデミー賞・視覚効果賞を受賞しているロバート・スコタックが素晴らしい仕事をしているよ。以前のシリーズでは見られなかった新種のバグもタップリ登場するし、何よりもシリーズのファンが登場を望んでいたパワードスーツが今回は登場する。これまで以上にエキサイティングな、人類とバグの殺し合い映像が楽しめるはずだよ(笑)」

マローダーが最新技術でどう描かれているのか――その目で確かめよう