三菱自動車、デュアルクラッチSST搭載のフォルティスラリーアート発表

三菱自動車は、「ギャラン フォルティス」にデュアルクラッチSSTなどを搭載し、最上位グレードとなるプレミアムスポーティグレード「ラリーアート」を新たに設定、発売を開始した。エンジンは2L MIVECインタークーラーターボ、駆動方式はフルタイム4WD、トランスミッションはデュアルクラッチSSTのみで、MT搭載モデルは用意されない。価格は298万2,000円。また、同時に既存モデルの全グレードで装備を充実させるなどの改良を施した。

「ギャランフォルティスラリーアート」は、スポーティセダン「ギャランフォルティス」にシングルスクロールターボチャージャーを追加し、ランサーエボリューションXで採用された「デュアルクラッチSST」を搭載したモデル。外観では、ターボチャーチャー冷却用と、エンジンルーム放熱用のダクトを備えランサーエボリューションと同形状のアルミボンネットを採用したほか、フロントグリルの開口部を大型化、グリル周辺にはメッキ加工を施した。リアには、デュアルテールパイプに対応し、高速走行時の直進安定性を向上する形状を採用した専用リアバンパーを装着、フロントグリルとリヤトランクリッドに「ラリーアート」の専用エンブレムがあしらわれる。ホイールには18インチ×7JJのアルミホイールと、215/45R18タイヤが装着される。大型リヤスポイラーもメーカーオプションで設定された。

エンジンには、2L MIVECインタークーターターボエンジンを搭載、最高出力240PS(177kW、6000rpm)、最大トルク35kg・m(343Nm、3000rpm)を発生する。トランスミッションは、2つのクラッチを相互に切り替えて変則を行う6速のデュアルクラッチSSTを搭載。ランサーエボリューションXに対して5・6速のギヤ比を変更することで、高速巡航時の燃費を向上した。また、変則モードでは、ランサーエボリューションXに搭載されていたSスポーツは省かれ、ノーマルモードと、スポーツドライブ向けの2モードとなっている。4WDシステムは、フロントヘリカルLSD+ACD(アクティブセンターディファレンシャル)+リア機械式LSD。ASCV(アクティブスタビリティコントロール:横滑り防止装置)、EBD付きABSも標準搭載される。なお、ヨーモーメントを制御して旋回性能を向上するAYC(アクティブヨーコントロール)は搭載されない。

フォルティスは、スポーティグレード「SPORT NAVI PACKAGE」「SPORT」のリヤコンビネーションのエクステンション部をブラック基調とし、プレミアムグレード「SUPER EXCEED NAVI PACKAGE」「SUPER EXCEED」には、後席左右ウィンドウとリヤウィンドウにプライバシーガラスを標準装備とした。そのほか、インテリアにはスポーティグレードでは、メーターをハイコントラストメーターに変更したほか、全グレードに助手席バニティミラーを追加。ベーシックグレード「EXCEED」を除く全グレードで、キーレスオペレーションシステムや、オートライトコントロール、雨滴感応ワイバーを標準装備するなどの変更が施されている。