電子マネーEdyを展開するビットワレットは8日、Edy決済でサービス提携会社のポイントがためられる新サービス「Edyでポイント」を開始した。同サービスは、おサイフケータイを利用してEdy支払いをするとANAマイレージクラブ/楽天スーパーポイント/auポイント/ベルメゾン・ポイント/ヤマダポイント/Tポイントの各ポイントをためられるというものだ。そこで今回は、同社のマーケティング本部マーケティング部統括部長兼ソリューション営業部統括部長の渋谷友邦氏に、新サービスの戦略や今後の展開について伺った。
――今回の新サービスについて教えてください。
新サービスではEdyポイントではなく「Edyで支払うと各提携会社のポイントがたまる」ということが特徴です。新サービスの名称も「Edyポイント」ではないことを分かりやすくするため「Edyでポイント」としました。たとえば、家電であればヤマダ電機、ショッピングであれば楽天やベルメゾン、ビデオレンタルであればツタヤといった具合に、各提携会社のポイントをおサイフケータイによるEdy決済でためることができます。
――新サービスはおサイフケータイでの利用となりますね。
はい、おサイフケータイのEdyアプリからポイントをためたい提携会社を選択します。登録できるポイントは1つに限られるのですが、登録変更は何度でも可能です。また、変更は登録日から3日後のEdy利用分から適用されるのですが、登録変更の移行期間中は変更前のポイントをためることができます。たとえば今週末はテレビを買うので、ヤマダポイントを事前に登録し、来週は飛行機に乗るのでANAマイレージクラブに登録を変更するといった利用方法が可能です。なお楽天スーパーポイントとTポイントは各アプリから登録することもできる予定です。
――サービス開始時期はそれぞれ異なると聞きました。
サービス開始時期については、楽天スーパーポイント、ベルメゾン・ポイントについては7月8日、auポイントは8月4日、ヤマダポイントは2008年8月、Tポイントは2008年秋です。
――2003年6月から全日空(ANA)のマイルがたまるサービスを提供しておりますが、それ以外のポイントもためられるようになるということですね。
そうです。今までマイルを国内旅行や海外旅行として使用するには、よく飛行機を利用したりしなければ難しかったので、簡単にポイントを交換するということにはならなかったと思います。ですが、たとえば楽天スーパーポイントであれば1ポイント=1円で交換できるなど利便性も高く、ポイント交換をよりしやすい環境になるのではないでしょうか。Edyユーザの方からも「1ポイントから使えるサービスを提供してほしい」というニーズが以前からありましたので、それに応えることが新サービス開始により可能となったと思います。
――サービス提携会社のバラエティも携帯会社から家電量販店まで様々ですね。何か提携の基準というものはあったのでしょうか。
全提携会社のユーザを合わせると1億人以上になります。提携の基準といいますか、会員組織が大きいことだけではなく、「Edyと提携することでモバイルの利用者を促進したい」など事業者様が弊社と戦略的に手を組めるかどうかということも大きなポイントですね。
――新サービス開始にあたり、どのような効果を期待されていますか。
マイルをためられるというEdyの特徴から男性が利用する頻度が高かったと思いますが、OLや主婦の方など女性にも利用者層を拡大していければと考えております。ポイントをより身近に感じることができ、お客様にとっての選択肢も増えることになると自負しておりますので、是非利用していただきたいですね。
――ありがとうございました。