写真展「Leica Oskar Barnack Award 2007」が7月25日より、ライカ銀座店(東京都中央区)2階サロンで開催される。国際的権威があり写真家ならば誰もが夢見る「オスカー・バルナック賞」を2007年度に受賞したブラジルの写真家Julio Bittencourt及び、佳作を受賞した2人の作品も展示される。開催期間は11月2日まで。
同賞は、ライカカメラの生みの親であるオスカー・バルナックの生誕100周年を記念して1979年から毎年開催されている。人間とそれを取り巻く世界を揺るぎない観察力で最も鮮明に描写した写真家に贈られる国際写真コンテストだ。
26歳のJulio Bittencourtは、サンパウロにある撤去予定の収容所に住むホームレスの人々のポートレートを撮影した。住まいに侵入することなく住民に近づき、収容所の364つの窓から形式化された構図で住民を描写しているのが特徴だ。1枚の壁がいかに彼らに生活と安全を提供しているかを物語り、荒廃の形跡は壁の内側と外側の世界のコントラストを強調している。佳作には、スペイン出身の写真家José Cendonによる東アフリカの精神病院を撮影したルポタージュと、ノルウェーの写真家Margaret M.de Langeによる2人の娘の幼少期と青年期を撮影したモノクロのポートレートが選ばれている。時間は11:00~19:00。月曜日休館。