本田技研工業は22日、14都府県警察と共同で、自動車関連犯罪が多発する地点の情報提供サービスを開始する。同サービスは、ナビゲーションシステムまたは専用ホームページを通じて提供される。

今回発表されたサービスは、同社が2006年12月より大阪府警察と共同で試験運用していた車上ねらい等の情報に、自動車盗難情報を加えたもの。「ホームページでの一般公開を開始することで多くのドライバーに注意を喚起し、被害防止に役立てたい」(同社)としている。

カーナビ画面上での「車上ねらい等多発地点情報」表示(イメージ)

ナビゲーションシステムでは「インターナビ・プレミアムクラブ」対応ナビゲーションシステムの「internaviドライブ情報」メニューに「自動車盗難多発地点情報」と「車上ねらい等多発地点情報」を設定。現在位置または目的地周辺に情報提供エリアが含まれる場合、自動車関連犯罪の多発地点が近接順に20件まで表示されるほか、3段階の危険度と過去の発生件数が示される。事前に地点を登録することで、地図上にアイコンを表示し、車両が500メートル圏内に接近した場合の地名表示や音声案内にも対応する。

ホームページ上での「車上ねらい等多発地点情報」表示(イメージ)

また、「インターナビ・プレミアムクラブ」一般向けサイトの「出発時刻アドバイザー体験版」を利用したルート検索時に、自動車盗難や車上ねらい等の多発地点を表示する。また、該当地点をクリックすることで、危険度や目的地からの距離等の詳細情報が確認できるという。さらに、「インターナビ・プレミアムクラブ」会員専用パーソナルサイトの「ドライブプランニング」でも同サービスを提供する。

情報提供対象エリアは、警視庁(*)、大阪府警、福島(*)、千葉、埼玉、群馬、愛知、岐阜、三重、兵庫、奈良、和歌山、広島(*)、大分(*)の各県警の管轄エリア(*自動車盗難情報は提供されない。警視庁はカーナビのみでの情報提供)となっている。