3月1日に公開される『ライラの冒険 黄金の羅針盤』のPRのため、出演のニコール・キッドマンとダコタ・ブルー・リチャーズ、クリス・ワイツ監督が来日し、都内で記者会見を行った。ムービー30台、スチール105台、そして記者が200名超と多くの報道陣が詰め掛けた。
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』はフィリップ・プルマン作の大ベストセラーとなっている児童書『ライラの冒険』を総制作費250億円で映画化した作品。物語の舞台は人々が"ダイモン"と呼ばれる動物の姿をした分身(守護精霊)と共に生きるパラレル・ワールド。主人公のライラ(ダコタ・ブルー・リチャーズ)は世界にたった一つしかない真実を教えてくれる「黄金の羅針盤」に導かれ、何者かに連れ去られた親友を探すため、また、ある陰謀の謎を解くために北の国へと旅立つ。
キッドマンは現在妊娠5カ月め。映画のPRでは『ムーラン・ルージュ』以来7年ぶりの来日となる。「日本には何回も来ているけど、妊娠して来るのは初めて。とっても嬉しいわ」と母の顔で微笑んだ。
「素晴らしい原作だから、映画にするのは一苦労だったね。映画になる、とアナウンスがあった時点でファンにはそれぞれもう自分の中で自分なりのキャスティングが出来上がっているはずだから、皆をガッカリさせないようなキャストを選ぶのに心を砕いたよ。でもダコタのような素晴らしい才能に出会えたのはラッキーだったね」。そう監督から絶賛されたダコタ・ブルー・リチャーズは15,000人の中からライラ役に大抜擢され、今回が映画初出演となる。
原作の大ファンだというダコタは「ライラのすべてが好き。ワイルドで勇敢だけど、実はすごくスウィートな内面を持っているの。お化けを見ても何でもないふりをしているけど、実は怖くてしょうがない、そんなところが大好きよ」。
ニコール・キッドマンは、ライラの持つ黄金の羅針盤を狙うコールター夫人を演じる。子供向けの作品へは久々の出演となるが、トム・クルーズとの間に取った二人の養子はこの作品をとても気に入ってくれたという。また、この作品を観る子供たちに向けてメッセージを求められると、「大人たちに、『あなたには無理よ』と言われてもそれを聞いちゃダメ。私も背が高すぎるとか、オーストラリアに住んでいたらチャンスはないとかいろいろ言われたけれど、情熱を持っていたからここまでやってこれた。自分の中に核を持つことが大切よ」と力強く語った。
![]() |
この日の衣装は全身PRADA |
またそれぞれ作中の好きなシーンを聞かれると、ワイツ監督は「後半のダコタとニコール2人だけのシーンだね。CGを使わない、俳優だけのシーンをうまく撮るのは本当に難しいと痛感したよ」、ブルーリチャーズも「最初にライラが友達と登場するところね。ライラの子供らしい側面がいちばんよく出ているから」とスマートに答えた。そしてキッドマンは「鎧熊の戦いのシーン!」と即答。「ワーオ! って感じよ。どうやって撮ってるのかしら、って思っちゃうわ」と興奮気味に話した。これは鎧を着けた熊同士が激しい戦いを繰り広げるシーン。実際にかなりの迫力だ。
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』
出演 : ダコタ・ブルー・リチャーズ / ニコール・キッドマン / ダニエル・クレイグ / エヴァ・グリーン / サム・エリオット / イアン・マッケラン(声)
2月23日、24日に先行上映が決定。3月1日より丸の内ピカデリー1ほかにて全国松竹・東急系にてロードショー
TM&(C)MMVII NEW LINE PRODUCTIONS,INC.ALL RIGHTS RESERVED.
撮影:石井健