ゼネラルモーターズの子会社であるサーブ(SAAB)は、米デトロイトで開催中の北米国際自動車ショーでバイオエタノール(E85)燃料を使用する「サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプト」を公開した。
「サーブ9-4Xバイオパワー・コンセプト」は、4WD(全輪駆動)のワゴンタイプボディに、バイオエタノールE85(バイオエタノール85%、ガソリン15%)燃料用に最適化された2.0L(リッター)4気筒ターボエンジンを搭載したコンセプトモデル。オクタン価の高いE85燃料対応エンジンとしては初めてターボチャージャー、ダイレクト・インジェクション、可変バルブタイミングの各システムが組み合わされた。最高出力296ps、最大トルク400Nmというハイパワーを得ながら、ガソリン使用時に比べてE85はCO2の発生量も少ないというメリットがある。
また、電子制御式リミテッド・スリップ・デフ(eLSD)を採用した4WDシステムにより、前後輪および左右後輪間のトルクを適確に配分。ドライバーの意思がより忠実に反映される走りが実現できるという。