森久エンジニアリングはこのほど、流体力学・航空機力学を応用した凧「バイオカイト」のラインナップに、体育館など風のないところでもあがる「ミサゴバイオカイト」を追加して販売した。
バイオカイトは、同社が三菱電機先端技術総合研究所および生産技術センターより技術供与を受けて開発した凧。風速1.5メートル程度のそよ風でも空高く舞い上がる特徴を持ち、理科離れがすすむ学校教育の中で、楽しみながら理科が学べる教材として商品化された。しかし従来の「バイオカイト」は、風のまったく吹かない日や雨天時体育館の中などで授業をするケースでは十分あがらないことから、無風環境下であげられるバイオカイトの開発が望まれていた。
![]() |
車椅子に座ったままで凧揚げを楽しめるので、リハビリをかねたリラクゼーションにも利用されている |
新しいバイオカイトはさらなる軽量化、重心の最適化など機体構造を一部変更。飛行する際に使用する竿状のものを振ることで滑空させ、揚力を発生させて頭上付近まで上昇させた後、竿を振るのを止めると滑空しはじめ高度が落ちてくる。そこから再び竿を振るとバイオカイトは揚力を発生して上昇するため、これを繰り返せば、無風環境下でもバイオカイトの飛行を楽しめる。また屋外で使用する際にも、地上付近で無風でも、上空30メートル付近では風が吹いていることが多く、地上付近で滑空させながら高度を稼ぎ、風の吹いている高度までバイオカイトを運べることで凧揚げを楽しむことができるという。
価格はバイオカイト本体6,000円、専用竿とリールセットが5,000円となっており、インターネットの直販および百貨店、スーパー、アウトドア店で購入できる。