クレジットカード会社の米MasterCardは9月4日、英国で非接触カードサービス「MasterCard PayPass」の提供を開始した。リーダーにかざすことで決済ができるもので、まずは首都ロンドンでスタート、その後英国内に拡大する。
PayPassは、MasterCardが「Tap N Go」として、日本や米国など世界13カ国で提供している非接触カードを使った決済サービス。欧州では今回の英国が初めてとなる。カードにICチップと無線アンテナを内蔵しており、カード所有者は専用リーダーのある店でカードをかざすだけで支払いができる。署名やPIN入力が不要となり、決済をすぐに済ませられるとしている。金額の上限は10ポンド。
当初、書店、ファストフードなどの小売店約1,000店がPayPassリーダーを設置する。まずはロンドンで開始し、2008年に英国全域に拡大する計画。
MasterCardによると、PayPassのユーザーは世界1,600万人に達しており、加盟店は5万5,000店あるという。
同様のサービスは大手VISAも「VISA PayWave」として提供している。