日本最大の出品点数と言われている毎日オークションでこのほど、「第226回毎日オークション 絵画・版画・彫刻」が開催され、競売にかけられていたエドワルド・ムンク代表的版画作品『マドンナ』が5,000万円で落札された。
今回のオークションは、20日、21日の両日開催したもの。同作品はムンクの初期版画の中でも特に有名な図柄で別名「受胎」とも呼ばれている。同作品は現在、オスロ(ノルウェー)にある2点を含む5点の油彩画と、リトグラフによる複数のバージョンが確認されている。また、油彩のうちオスロのムンク美術館に所蔵されていた1点は2004年に同氏の代表的作品『叫び』とともに盗難に遭い、2006年に戻ってきたことが世界的に報じられた。
なお、国立西洋美術館で開催される「ムンク展」(10月6日~1月6日)で、同じ図柄の版画が展示される予定になっているという。