インターワイヤードは19日、電子マネーの認知や利用状況などについての調査結果をまとめた。今回の調査はインターワイヤードが運営するネットリサーチサービス「DIMSDRIVE(ディムスドライブ)」上で、モニター5,845人(男性2,612人、女性3,233人)を対象に6月6日から14日にかけて行われたもの。

Suicaは「乗車にも使えるから」、nanacoは「よく行く店で使えるから」

電子マネーの認知度としては、「Suica(スイカ)」が最も高く84.2%、次いで「PASMO(パスモ)」(69.9%)、「Edy(エディ)」(65.5%)と続いた。一方、流通系が発行する電子マネーでは「nanaco(ナナコ)」が57.8%、「WAON(ワオン)」が29.1%という結果になった。うち、「現在利用している電子マネー」として挙げられたのは「Suica」が23.8%でトップ。また、複数ある電子マネーのうち「主に利用している電子マネー」として最も回答が多く寄せられたのはやはり「Suica」で35.0%だった。

電子マネーの認知度は「Suica」がトップ。続いて「PASMO」「Edy」と続く

現在利用している電子マネー(図左)、主に利用している電子マネー(図右)ともに「Suica」がトップとなっている

認知度を地域別に見ると、近畿では「PiTaPa」、それ以外の地域では「Suica」が1位

主に利用している電子マネーを地域別で見ると、関東以外は「Edy」がトップ

なお、最も利用している電子マネーの選定理由について、「Suica」は「電車やバスの乗車にも利用できるから」が88.4%でトップ。また、「nanaco」は、「よく行く店で使えるから」(75.7%)、「ポイント・マイル・特典が魅力的だから」(49.1%)「使える場所/お店が多いから」(35.3%)、「Edy」は「携帯電話で使えるから」(21.1%)が上位を占めた。

最も利用している電子マネー、「Suica」「Edy」「nanaco」の比較による電子マネーの選定理由

利用頻度は上昇したが、1回あたりの単価は少額に

電子マネーの利用頻度については、「週に1回以上」利用している人は36.9%で、2005年12月に実施したアンケートより11.1ポイント上昇している。また、「月に1回以上」利用している人は7割以上に上った。

また、1回あたりの利用単価は「1,000円以内」が73.9%で前回調査より7.3ポイント上昇。一方「3,001円以上」は5.1%と前回より2.4ポイント減っており、同社は「今回の調査の方が、1回あたりの利用単価は低くなっている」と分析している。

電子マネーの利用場所では「コンビニエンスストア」が最も多かった。なお、「その他」の自由回答では、「家庭用ゲーム機のダウンロードコンテンツ」、「高速道路のサービスエリア」、「ガソリンスタンド」などが挙げられた

なお、電子マネーの利用場所を聞いたところ、最も多かったのは「コンビニエンスストア」で43.8%。次いで「キヨスク・エキナカのお店」(36.6%)「自動販売機」(20.6%)「駅ビル」(15.6%)「パソコンでのネットショッピング」(9.4%)と続いた。

電子マネーの不満は「残金が分かりにくい」「使える店が少ない/限られる」

現在電子マネーを利用している人に「電子マネーについての不満な点」を聞いたところ、「残金が分かりにくい」42.2%が最も多かった。次いで「使える店が少ない/限られる」(38.5%)「セキュリティが不安」(33.5%)「電子マネーの種類が多すぎる」(31.6%)と続いた。

「その他」の自由回答では、「共通のインフラが無い。皆バラバラのカード」、「首都圏以外は使えるところが少ない」、「クレジットカードが更新されても継承できない」、「システムトラブルが起こった時の不安」などが挙げられている