国土交通省と高速道路各社は高速道路の利用料金引き下げの参考とするための社会実験を6月24日より順次開始すると発表した。この割引を利用するには、ETC(ノンストップ料金収受システム)の利用が条件となる。
今回の社会実験は地域活性化支援や都市部の渋滞解消などを目的としており、値下げによる効果と影響を把握するためのもの。
具体的な割引は次のとおり。
深夜割引の時間拡張
東名、名神、東名阪の夜間の割引時間帯を数時間広げる。これまでどおり、深夜0時~4時は走行距離に関わらず30%の割引が適用される。なお、他の時間帯割引との重複適用はなく、全ての割引の中で最も割引額の高いものが適用される。割引開始日時と割引率
開始日時 | 22時~23時 | 23時~24時 |
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2007年6月24日 | - | 30% |
2007年8月1日 | 20% | 30% |
実施高速道路(IC名。記載のない場合は全IC) |
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東名高速(東京IC~裾野IC間)、名神(栗東IC~西宮IC間)、中国自動車道、中国吹田IC、吹田本線料金所、京滋バイパス、第二京阪道路(巨椋池IC、八幡東IC、京田辺本線料金所。ただし、第二京阪道路分の料金は不適用)、東名阪自動車道(四日市東IC~亀山IC間)、伊勢湾岸自動車道(みえ川越IC、みえ朝日IC) |
休日渋滞ポイントの時間帯割引の実施
休日に渋滞するポイント(東名高速道路上り線大和トンネル付近等)で20時から22時までの間、料金割引を行う。割引率は50%。
対象ポイント | 実施高速道路(IC名。記載のない場合は全IC) |
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大和トンネル | 入口:東名(厚木IC~静岡IC) |
出口:東名(東京IC~横浜町田IC) | |
小仏トンネル | 入口:中央(相模湖IC~河口湖IC、勝沼IC~諏訪IC)、中部横断(白根IC~増穂IC・南アルプス本線料金所) |
出口:中央(八王子IC、八王子本線料金所)、圏央道(八王子西IC) | |
花園IC | 入口:関越(東松山IC~湯沢IC)、上信越(藤岡IC~佐久IC)、北関東(前橋南IC~伊勢崎IC) |
出口:関越(鶴ヶ島IC~練馬IC・新座料金所)、圏央道(あきる野IC~圏央鶴ヶ島IC) | |
宝塚西トンネル | 入口:中国(山崎IC~西宮山口JCT)、山陽(山陽姫路西IC~神戸北IC、神戸西IC)、舞鶴若狭(三田西IC~福知山IC)、播但連絡(姫路JCT・花田本線料金所~市川南IC。ただし、播磨連絡自動車道分の料金は割引が適用されない) |
出口:中国(宝塚IC~中国吹田IC、吹田本線料金所) |
阪神高速、実験を神戸地区に拡充
定額制の阪神高速は、大阪地区で土日と祝日に実施している利用距離に応じて料金を下げる実験を神戸地区に拡充する。なお、実験における利用状況等を踏まえ、割引時間、割引率、対象となる入口IC及び出口IC等について追加変更する場合がある。