イオン総合金融準備は16日、「イオン銀行」(予定)の営業の免許予備審査申請を行った。今秋の開業に向けて準備が進められているこの新銀行は、電子マネーによる決済サービス網の構築を目指すとしており、キャッシュカードに独自の電子マネー「WAON(ワオン)」の機能を付けることなどを検討しているという。

WAONは、大手スーパーのジャスコなどで利用できる、イオン発行の電子マネーで4月27日にサービス・インした。流通企業が発行する電子マネーとしては、セブン&アイ・ホールディングスが23日に発行した「nanaco(ナナコ)」についで2番目となる。

現在、WAONの対応カードは3種類で、入金の最大限度額は20,000円。いずれも発行手数料が300円掛かる。同銀行が発行するキャッシュカードにもWAON機能が搭載されることになれば、より利便性が高まりそうだ。

同銀行では、中期目標(開業後5年を目処)として300万口座以上、ATM台数2,000台以上、預金残高6,500億円以上を目指すとしている。このほか、生体認証技術にも対応した多機能ICカードを活用するなど安全・安心な付加価値の高い認証・決済基盤を提供するという。