今年のHot Chips 31は久しぶりにスタンフォード大学のMemorial Auditoriumで開催されることになった。その理由は、このところ使っているDe AnzaカレッジのFlint Centerが解体されることが決まり、閉鎖されてしまったからである。Flint Centerの土地は、もっと学生や地域住民の役に立つように使うべきとのことで、5人の理事会メンバーのうちの4人が解体に賛成したとのことである。

  • Hot Chips 31

    Hot Chips 31の会場となったスタンフォード大学のMemorial Auditoriumの正面入り口

ただし、Memorial AuditoriumはFlint Centerより小さく、一方Hot Chips 31の参加人数は過去最高であったことから、会場が狭い感じであった。

それはともかく、今回のHot Chipsはマシンラーニング(ML)花盛りであった。既報のCerebrasのウェハスケールのディープラーニングエンジン以外にも、発表順にFacebookの学習プラットフォーム「Zion」、Huaweiの「DaVinci」、Intelの学習向け「Spring Crest」、Habana Labsの推論向け「Goya」と学習向け「Gaudi」、Alibabaの推論向け「Ouroboros」、Teslaの「Full Self Driving Computer」、NVIDIAのマルチチップ構成の研究プロジェクト、AIエンジンを搭載するXilinxの「Versal FPGA」、Intelの推論向け「Spring Hill」と計11編の論文が発表され発表論文の約1/3を占めたほか、本会議前日に行われたチュートリアルの半分もAmazon、Microsoft、Googleのデータセンターでのディープラーニングのアクセラレーションの話であった。

これらのML関係の発表を次回以降、複数回に分けて紹介して行きたいと思う。

(次回は9月6日の掲載となります。)