前回は「Google Workspace Studio」の代わりに、「Gemini」に「Google Action Script」(GAS)を書かせて自動化処理を実現する、簡易的なバイブコーディングについて説明しました。

ただ、前回の内容であればGoogle Workspace Studioである程度実現できてしまうので、今回は前回の成果を基に、Geminiと対話しながらGoogle Workspace Studioでは実現できないより高度な自動化処理を実現してみましょう。「Google Workspaceをビジネスで活用する」の過去回はこちらを参照。

GeminiとGASでスプレッドシート生成とGmail下書き作成を自動化

前回の処理は「Googleスプレッドシート」の既存スプレッドシートに前月の天気を追加していく内容でしたが、今回は毎月新しいスプレッドシートを作成して天気を記述し、それを「Gmail」のメールに添付して下書きに保存する、という処理に変更したいと思います。その変更方法は前回と変わらず、やはりGeminiに変更したい内容を伝えるだけです。

しかし、GeminiからはGoogleスプレッドシートのスプレッドシートは直接メールに添付できないとの説明があり、代替の方法としてスプレッドシートへのリンクと、PDFに変換したファイルを添付する方法が提示されました。

  • Google Workspaceをビジネスで活用する 第142回

    前回の処理を基に、毎回スプレッドシートを作成してそれを添付したメールを「Gmail」の下書きに保存・変更するよう指示した結果。スプレッドシートのURLとPDFを添付する方法が提案された

まずは、この方法を試してみたいと思いますので、前回と同様に生成されたGASのコードをコピーします。

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    先の方法を実現するには、再びコードの部分でボタンを押してコピーする

続いて、こちらも前回と同様に、スプレッドシートから「Apps Script」を呼び出してコピーしたコードを貼り付けます。

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    コピーしたコードをスプレッドシートの「Apps Script」に貼り付け、テストとして実行してみる

ここで実行を押すと、再び権限の承認が求められます。今回はGmailを操作するための権限が必要になるのですが、その際に承認画面が「安全ではないページ」と表示される場合があるので、その際は「詳細」→「安全ではないページに移動」と選んでください。

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    Gmailの権限を付与するため、再び承認が求められるので「権限を確認」を押す。その次に「安全ではないページ」という警告画面が現れる場合があるので注意

承認画面が現れるので、「続行」をクリックすると権限が承認されます。

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    このような画面が現れたら、「続行」を押して権限の付与を承認する

その後は前回と同様に、テストとしてコードを実行してみます。するとGmailの「下書き」に新しいメールが追加されたので、これを開いてみましょう。

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    コードを実行したらGmailを開き、「下書き」を確認すると新しいメールが追加されているのが分かる

メールを開くとPDFが添付され、スプレッドシートのURLも記載されたメールが作成されたことを確認できました。その中身を開くと、確かに前月の天気が表にまとまっていることが分かります。

  • Google Workspaceをビジネスで活用する 第142回

    メールを開くとPDF(1)が添付され、スプレッドシートのURL(2)が付加されている

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    添付のPDFを開いてみたところ。スプレッドシートの内容がPDFに変換されていることが分かる

GoogleスプレッドシートをExcel形式でメール添付する

ただ添付するならPDFよりも、後から編集しやすいExcel形式の方が便利なので、スプレッドシートをExcelに変換して添付できないか、Geminiに再び聞いてみます。するとGeminiは具体的なコードを示してくれたので、新しいコードをコピーしてApps Scriptに貼り付け、実行してみましょう。

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    PDFではなくExcel形式のファイルを添付できるか聞いてみたところ、Geminiは新しいコードを提示してきた

すると下書きに保存された新しいメールには、Excel形式のファイルが添付されるようになりました。

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    そのコードに変更して実行したところ、添付ファイルがExcelの形式に変わっていることが分かる

こちらをExcelで開くと、PDFと同じ内容が表にまとめられており、ちゃんとExcel形式に変換されていることが分かります。

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    添付ファイルをExcelで開いてみたところ。スプレッドシートの内容がExcel形式で保存されていることが分かる

このように、Geminiと対話しながらGASを改善していくことで、Google Workspace Studioより高度な処理を簡単に実現できることが理解できたかと思います。ただ今回の場合であれば、天気を知る場所や、メールを送るアドレスなど、簡単な変更は直接コードを編集することでも可能ですので、Geminiと直接操作の使い分けがより目的に沿った処理を実現する近道といえるかもしれません。

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    今回のコードの場合、天気を知りたい場所や送信するメールアドレスなどは、Geminiに頼むよりも、コードを直接編集して変更した方が手っ取り早い