前回までGoogle Workspace Studioの使い方について説明してきましたが、Google Workspace Studioはさまざまな処理を自動でこなせる一方、できることにも限界があります。作成できるフローの数やフローごとのステップ数、1日当たり実行できる回数などに制限がありますし、フローで実現できない機能も意外と多かったりもします。「Google Workspaceをビジネスで活用する」の過去回はこちらを参照。

しかし、Google Workspaceで処理を自動化する方法は他にも用意されており、それは「Google Action Script」(GAS)を使うことです。GASを使えばGoogle Workspace Studioより高度な自動化処理も可能ですが、コードを記述する必要があるためプログラミングの知識が不可欠です。

GeminiでGASコードを作成 - バイブコーディングでGoogle Workspaceを自動化

しかしながら最近では、AIにやりたいことを伝えてプログラムのコードを書いてもらう「バイブコーディング」という手法が注目されてることから、今回は「Gemini」に実現したい内容を伝えてAIにコードを書いてもらい、操作を自動化するという簡易的なバイブコーディングを試してみましょう。

具体的には「Googleスプレッドシート」を使い、スプレッドシートに毎月1日に前月の天気と気温を自動で追加するコードを作ってみたいと思います。

その方法は非常に簡単で、Geminiに自動化したい内容を伝えるだけ。するとGeminiがコードを自動で生成し、具体的な設定の手順なども詳しく教えてくれるので、後はそれに従って操作をすればOKです。

  • Google Workspaceをビジネスで活用する 第141回

    「Gemini」にGASのコードを書かせるには、やりたいことをそのままGeminiに伝えるだけ。今回の例の場合、オープンソースで気象データを提供する「Open-Meteo」というサービスを使った方法が提示された

まずはベースとなるスプレッドシートを作成します。Googleスプレッドシートで新しいスプレッドシートを作成した後、Geminiの指示に沿ってシートの名称や見出しなどを付けていきます。

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    準備方法もGeminiが提示してくれるので、その内容に従ってスプレッドシートを作成すればよい

Geminiが生成したGASコードをGoogle Apps Scriptに登録する

次に、Geminiが作成したGASのコードをコピーします。コピーはコードの右上にあるボタンを押すだけでよく、テキストを選択する必要はありません。

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    コードも自動で作成してくれるので、右上のコピーボタンを押してコピーしよう

続いて作成したスプレッドシートの「機能拡張」メニューから「Apps Script」を選びます。

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    作成したスプレッドシート上で、メニューの「機能拡張」から「Apps Script」を選ぶ

Webブラウザで新しいタブが開き、GASでコードを記述するためのエディタが表示されるので、四角で囲った部分を削除してからコピーしたコードを貼り付けます。

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    GASのエディタ画面が現れたら、四角の部分を削除してコードを貼り付ける

貼り付けたら、上部にある「ドライブにプロジェクトを保存」ボタンをクリックします。

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    コードを貼り付けたら、フロッピーディスクマークの「ドライブにプロジェクトを保存」を押す

GASを実行して動作確認、初回は権限設定が必要

これでコードの準備は完了しましたので、まずは正しく動作するかテストするため「実行」ボタンを押してみましょう。

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    保存したら「実行」ボタンが押せるようになるので、テストのため実行ボタンをクリックする

初回は、実行に必要な権限を付与するための承認を求めるダイアログが現れるので、「権限を確認」ボタンを押します。

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    最初の実行時は権限の付与が必要なので、ダイアログが現れたら「権限を確認」を押す

続いてGASの実行に必要な権限を確認した後、「すべて選択」にチェックを入れてから「続行」ボタンを押して下さい。ちなみに一度権限を付与した後、この操作は必要ありません。

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    次の画面では権限を確認して「すべて選択」(1)にチェックを入れ、「続行」ボタン(2)を押す

先ほど貼り付けたコードが実行され、スプレッドシートを確認すると実際に天気と気温が追加されていることが確認できました。

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    権限が付与されていれば実際にコードが実行される。内容に問題がなければスプレッドシートに実行結果が現れる

トリガーを設定して毎月自動実行する

コードが問題なく動作していたので、最後に毎月1日に自動実行するための設定をしていきます。この設定方法も、Geminiが教えてくれるので手順通りに操作すればOKです。

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    毎月1日にコードを実行するための方法も、Geminiが全て教えてくれる

今回の場合ですと、まずはGASのエディタに戻った後、時計マークの「トリガー」を選択し、さらに右下の「トリガーを追加」をクリックします。

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    GASのエディタ画面で「トリガー」ボタン(1)を押した後、画面が変わったらさらに「トリガーを追加」(2)を押す

するとコードを自動実行するのに必要なトリガーの設定画面が現れるので、こちらもGeminiの指示に従って設定を記述・選択し、「保存」をクリックすれば準備は完了です。

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    トリガーの設定項目(1)はGeminiの指示通りに設定し、「保存」ボタン(2)を押すと毎月自動でコードを実行してくれる

今回はGeminiが提示したコードをそのまま活用しましたが、「思った動作と違ったので、このような内容に変更したい」と思ったら、その旨をGeminiに伝えて下さい。すると伝えた内容に沿った新しいコードを提示してくれるので、そちらに書き換えれば内容変更も簡単にできるでしょう。

また、エラーが出るなどして正しく動作しない場合も、「○○というエラーが出る」とGeminiに聞いてみると、エラーが出る原因と解決方法を提示してくれます。分からないことや疑問に思ったことがあったら、とにかくGeminiに聞くということを覚えておいてください。

ただしGASにも、1日に実行できる処理の回数などに一定の制約があり、制限を超えると利用できなくなる場合があります。簡単な処理をするだけなら制限に引っ掛かることはないでしょうが、Geminiを使えば簡単に様々な処理を作成できてしまうだけに、制約がまったくない訳ではないことは知っておいて欲しいところです。