前回は「Google Workspace Studio」で、プロンプトからフローを作成する方法について説明しました。ですがその際にも触れた通り、現状のAIが完全ではないことから、プロンプトからフローを作成しても完全な内容に仕上げてくれるとは限りません。「Google Workspaceをビジネスで活用する」の過去回はこちらを参照。
また、作成したフローの細かな点を調整するなど、カスタマイズしてより自分の目的に合ったフローに仕上げたいニーズも少なからずあるかと思います。しかし、そのためには、フローの中のステップの動きを理解しておく必要があるでしょう。ステップの内容や使い方は、一度でもプログラムを組んだ経験があれば難しいものではありません。ただそうでない人には分かりにくい部分もあるかと思います。
「決定」の使い方
そこで今回は、前回作成した「受信したメールに日時と場所が含まれていたら『Googleカレンダー』に登録する」というフローを基に、フロー作成やカスタマイズに不可欠な「決定」「条件分岐」「抽出」という3つのステップの使い方を説明したいと思います。
まずは「決定」ですが、これはプロンプトで指示した内容が正しいか否かをGeminiに判断してもらうステップとなります。
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今回のフローの場合、「受信したメールに日時と場所が含まれている」かどうかを判断する必要がありますので、このステップには受信したメール本文に、時間と場所が含まれているかをGeminiに聞くプロンプトを記述します。
この際、受信したメールの本文がどこかを明示する必要があるのですが、そのためには変数を用いる必要があります。「変数」ボタンをクリックした後、フローの開始条件に指定した最初のステップから、メールの本文を選んで変数に指定してください。
## 「条件分岐」の使い方 {#ID2}
次の「条件分岐」は、条件に従って以後のステップを実行するかどうかを判断するものとなります。今回の場合は1つ前の「決定」ステップの内容、つまり「メール本文に日時と場所が含まれている」という条件を満たした時だけ、以後のステップを実行するよう設定します。
具体的には、条件の項目で先の決定ステップの「決定事項」を選び、その隣に「真である」を選べばOKです。ちなみに条件は1つだけでなく複数追加することも可能で、その際は「かつ」もしくは「または」のいずれかを選んで条件を追加していきます。
「かつ」は登録した全ての条件を同時に満たした場合、「または」は登録した条件のうちいずれか一つを満たした場合に、以降のステップを実行する形となります。目的に応じてうまく使い分けましょう。
ちなみに、指定する条件によっては別途テキストで条件内容やプロンプトを追加する必要があることに注意が必要です。例えばメールの件名や本文に特定の内容が含まれるという条件を指定した場合、下部のテキストボックスにその内容を記述する必要があります。
## 「抽出」の使い方 {#ID3}
最後の「抽出」は、プロンプトで指定したコンテンツの中から、特定の内容や項目を抽出し、以降のステップでそれらを変数として使えるようにするもの。今回の場合、受信したメールの中から日時と場所を抽出する必要があるので、「コンテンツ」には変数を用いて受信したメールの本文を指定します。
続いて抽出する内容を指定するのですが、この際「住所」「ウェブアドレス」など特定の項目は、「定義済み」の項目でそれらを指定することで、簡単に抽出できます。
一方、定義済みの項目で抽出できない項目はどうするのかといいますと、その下部にある「カスタム コンテンツ」を活用します。これは抽出したい内容をプロンプトで指示することで、Geminiに抽出してもらう仕組み。「カスタム コンテンツ名」に名称、「Geminiの説明」に抽出したい内容を入力します。
もちろんカスタム コンテンツは複数登録することも可能。「追加」ボタンを押して必要な数だけ追加してください。
「抽出」ステップで抽出した内容は、それ以降のステップで変数として活用することが可能です。具体的には、抽出内容を使いたい場所で「変数」ボタンを押し、「抽出」ステップを選びます。
抽出した定義済み項目や、カスタム コンテンツ名を選んで追加すればOKです。
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抽出した項目の一覧から、必要なものを選べばよい
ただ1つ、執筆時点ではカスタム コンテンツ名に日本語を用いるとフローの実行に失敗してしまうようですので、カスタム コンテンツ名には必ず英語を用いてください。
佐野正弘
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