iPhoneやMacを使っていれば、「名前@icloud.com」のメールアドレスを使ってるケースも多いだろう。Chromebookを使うのなら、AppleのメールもChromebookで確認できたほうが便利だ。今回は、ChromebookでAppleのメールアドレスを使う方法を紹介する。→連載「Chromebookはビジネスでどこまで使えるか?」のこれまでの回はこちらを参照。
ChromebookではWebアプリを使う
AndroidでAppleのメールアドレスを使いたいこともあるだろう。その場合、AndroidのメールアプリにiCloudアカウントを追加することで利用できるようになる。
前回も取り上げたが、Chromebookはちょっと状況が異なる。Chromebookは基本的にWebアプリを使うことが設計の根幹にある。アプリからiCloudのメールサービスを使うようにする方法もあるのだが、まずはWebアプリを使うというのがChromebook的なアプローチだ。
iCloudメールの使い方
そしてAppleのメール(iCloudメール)はWebブラウザから利用できるようになっているので、ChromebookでiCloudメールを使う場合にはこれをそのまま使うというのが素直な方法となる。
まず、ChromebookでWebブラウザを起動し、「iCloud」にアクセスする。次のようにiCloudのサインインページが表示されると思う。「サインインしたままにする」にチェックを入れてから、Apple IDでサインインを行う。
最初のサインイン時は二要素認証(2FA: Two-Factor Authentication)が要求されるので、iPhoneやiPad、Macといった他のAppleデバイスで確認コードを得て入力する。そのあとはブラウザを信頼するか尋ねられるので、「信頼する」を選択する。
iCloudにサインインすると次のようにiCloudのサービスを利用できる。
表示されているアイコンから「メール」を選択する。次のようにメールのWebアプリケーションが表示される。
これでiCloudメールをChromebookで使うことができる。
前回は、MicrosoftメールをChromebookで使う方法として、Web版のOutlookを使うう方法を取り上げた。今回のiCloudメールの使い方も基本的には前回と同じだ。ベンダーが提供しているWebベースのメールアプリケーションを使う。
iCloudメールをランチャーに登録する
iCloudメールをよく使う場合は、ランチャーから起動できるように登録を行う。先ほどのiCloudメールの状態で、メニューから「その他のツール」→「ショートカットを作成」を選択する。
表示する名前を聞かれるので、扱いやすい名前を入力する。最初は「iCloudメール」になっていると思う。アプリケーションとして独立して起動している体にするなら「ウィンドウとして開く」にチェックを入れる。この状態で「作成」ボタンを押す。
ランチャーをクリックする。次のように登録した「iCloudメール」が確認できる。
ランチャーで「iCloudメール」を選択すると、次のようにiCloudメールのWebアプリケーションが通常のアプリケーションのように起動してくる。これは先ほど「ウィンドウとして開く」にチェックを入れて作成したからだ。
ランチャーに登録しておけばすぐにiCloudメールを使うことができる。
Chromebook活用のポイントはWebアプリケーション
iPhoneやAndroid、iPadといったデバイスを使っていると、新しいことをしようとする場合、「新しくアプリをインストールする」「既存のアプリの設定を変更する」といった発想になる。Chromebookも同じことをしようとしてしまうが、Chromebookはその辺りの発想が異なるということを理解しておくことをオススメする。
ChromebookはもともとWebアプリケーションを使うためのプラットフォームとして設計されてきた経緯があり、その方法がうまく機能する。セキュリティの観点からも、その使い方がロバストで好ましい。
こうした背景から、Chromebookを活用する際には、まずWebアプリケーションとして利用したいサービスが提供されているかどうかを探すことが最初のとっかかりとなる。そこが明らかになると、Chromebookの活用の幅がぐっと広がってくるし、応用もやりやすくなる。